1358GMT 1日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
2日終値 前営業日終値
株 FT100 5718.39(‐56.04) 5774.43
クセトラDAX 6796.75(‐157.23) 6953.98
金 現物午後値決め 1637.75 1623.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.405 (+0.025) 0.679(0.737)
独連邦債2年物 1.012(1.115)
独連邦債10年物(9月限) 132.16 (+0.99) 2.379(2.463)
独連邦債30年物 3.174(3.255)
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<為替> スイスフランが値上がりしている。対ユーロで過去最高値を更新し、対ドル
でも最高値近辺で推移している。世界的な経済成長の足取りの重さに加え、ユーロ圏債務
危機懸念の再燃で、安全資産への逃避買いが進んでいる。
朝方発表された6月の米個人消費支出が予想を下回ったことを受け、ユーロは対ドルで
下げ幅を縮小した。ただ、対スイスフランと対円では値下がりが続いた。
電子取引システムEBSで、ユーロ/スイスフラン
1.0985スイスフランまで下落。その後は1%安の1.1058スイスフランで推移
した。
ドル/円
値の76.29円に迫った。
<株式> ロンドン株式市場は続落して引けた。投資家の間に世界経済の見通しに対す
る懸念が広がり、鉱山株が売られた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては6月24日以来、5週間ぶりの安値
となった。
朝方発表された6月の米消費支出が予想外に減少したことから金属価格が下落し、鉱山
株<.FTNMX1770>が値下がりした。
銀行株<.FTNMX8350>は幅広く売られた。バークレイズ
安、ロイズ
一方、ディフェンシブ銘柄の公益株は上昇。水道会社のノーサンブリアン・ウォーター
(CKI)<1038.HK>から買収提案を受けたことを明らかにし、セクターを支援した。ノ
ーサンブリアンは4.5%高。
水道企業のセバーン・トレント
ーズ
高で取引を終えた。
欧州株式市場は続落して取引を終えた。投資家の懸念は米債務上限引き上げ問題から世
界経済成長のぜい弱さにシフトし、ユーロ圏周辺国の債務危機懸念から銀行株が値下がり
した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は19.26ポイント(1.80%)
安の1048.71と、1日の取引としては3月以来の大きな下げを記録。終値としては
2010年8月以来、11カ月ぶりの安値となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は48.45ポイント(1.87%)安
の2544.89。
株は幅広く値下がりし、米経済の成長失速懸念から特に鉱山株の値下がりが目立った。
STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は2.5%低下。エクストラータ
算にもかかわらず3.6%値下がりした。
ベアリング・アセットのファンドマネージャー、ジェームス・バックリー氏は「最大の
懸念は世界経済の失速だ」としたうえで「今日発表された決算は、決して悪い数字ではな
かった。決算がさえない市場の原因だとは考えていない」との見解を示した。
ユーロ圏周辺国が抱える債務水準への懸念からSTOXX欧州600銀行株指数
<.SX7P>は2.5%低下し、2年2カ月ぶりの低水準となった。
銀行セクターの株価は、年初来16%下落している。
トムソンロイター・ユーロ圏周辺国の銀行株指数<.TRXFLDPIPUBANK>は3.9%低下。
イタリアの銀行、インテサ・サンパオロ
は5.8%、それぞれ値下がりした。
このほかクレディスイス
値を下げた。
一方で値上がりしたのは、フレスニロ
%上昇したことに加え、銀と金の価格が値上がりしていることが好感された。
ドイツの高級車大手BMW
値下がりした。
デンマークの宝飾品メーカー、パンドラ
げたことが嫌気され65%下落した。
<ユーロ圏債券> イタリアとスペインの国債利回りが14年ぶりの高水準に上昇した。
世界経済の先行き懸念が高まるなか、リスク資産の売りがかさんだ。
10年物のイタリア国債とスペイン国債の利回りは急上昇し、1997年以来の水準を
更新。独連邦債との利回り格差は、それぞれユーロ導入後で最大となった。
また5年物イタリア国債
れまで圧力に耐えてきたイタリアの信用が凋落(ちょうらく)していることが付けられた。
INGのストラテジスト、アレッサンドロ・ジアンサンティ氏は「市場では、世界が再
びリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が出ている」とし、ユーロ圏周辺国は大きな
打撃を受けると指摘した。
アナリストの間では、イタリアとスペインの国債利回りは今後も上昇し続けるとの見方
が出ている。
ウエストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービーズ氏は「欧州連合(EU)およ
びスペイン、イタリア両国が、短期的に市場の沈静化に向けた措置を打ち出す用意がある
とは思えない。このため、イタリア国債とスペイン国債の利回りがすでに最高水準に達し
たとはみていない」とし「さらなる上昇余地がある」と述べた。
リスク回避の動きから独連邦債が買われ、10年物独連邦債利回りは9カ月ぶりの水準
に低下。同利回りはインフレ率を下回り、実質的な国債利回りは約半世紀ぶりにゼロ%を
下回った。
[東京 3日 ロイター]