*表組みを整えて再送しました。
日経平均<.N225>
前場終値 8845.19 (+47.41)
寄り付き 8802.25
安値/高値 8751.29─8850.16
東証出来高(万株) 79455
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[東京 29日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は続伸した。バーナン
キ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けた前週末の米株高を背景に買いが先行。
日経平均はおおむね8800円を維持するなど底堅い値動きだった。ただ、外為市場でド
ル/円がやや円高方向に振れていることもあり、上値は限定的。金融株などへの欧州勢に
よる売りが重しとなった。一方、きょう投開票の民主党代表選を控え、株式市場では様子
見ムードも強まっている。
東証1部騰落数は、値上がり950銘柄に対し値下がり513銘柄、変わらずが175
銘柄だった。東証1部売買代金は4640億円。
26日の米国株式市場は反発。バーナンキFRB議長によるジャクソンホールの講演で
景気てこ入れの具体策が示されなかったことから、講演直後はいったん株価が下落したも
のの、その後、9月20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和が検討さ
れるとの期待感が高まり、ハイテク株が上げを主導した。東京市場もこれを受け買い先行。
ただ、外為市場ではドル売り/円買い方向となり、前場の日経平均は上値を抑えられ、
おおむね8800円前半でもみあった。
コスモ証券本店法人営業部次長の中島肇氏は「海外勢の換金売りが継続して上値を抑え
ている。月末接近でもあり積極的にポジションを取りにくい。ただ日本株はすでにPBR
1倍割れの水準までオーバーシュートしている。下値をたたくような売りは出ていない」
と指摘する。前場の取引について薄商いながらも欧州勢による売りのほかTOPIX先物
売りといったフローが観測される。外為市場でドル/円が76円半ば付近へと再び円高に
振れていることから、積極的に買いにくいと邦銀系の株式トレーダーは話している。
前場は序盤の売り買いの後に民主党代表選を控え様子見ムードが強まった。小沢一郎元
代表の支持を受けた海江田万里経済産業相が先行しているとの見方がある一方、決選投票
となる公算もでている。代表選の結果は相場に直接影響しないとみられるが、「環太平洋
連携協定(TPP)参加への取り組みなどに前向きな候補者が首相(民主党代表)に選ば
れるならポジティブ」(欧州系の株式トレーダー)との声が出ている。
個別銘柄では報道などが手掛かりとなった。東京電力<9501.T>は、28日付日本経済新
聞朝刊で同社が電気料金を引き上げる検討に入ったと報じられたことが材料視され続伸。
福島第1原子力発電所の事故以降、原発の代わりの火力発電の比重が高まり、燃料コスト
が大幅に膨らんでいるためで、幅は10%台で調整しているという。また、あおぞら銀行
<8304.T>が反発。豪フィナンシャル・レビュー紙が、コラム「ストリートトーク」の中で、
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)
あるいはあおぞら銀行の買収を検討していると報じたことが手掛かり。
(ロイターニュース 吉池 威)