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東京外為市場・正午=ドル76円後半、債務問題への警戒緩まずユーロやアジア通貨下落

発行済 2011-09-15 12:52

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   76.66/72  1.3727/29  105.26/30

午前9時現在 76.70/74  1.3746/50  105.45/47

NY17時現在 76.71/73  1.3741/46 105.38/43

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 [東京 15日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比

べわずかに安い76円後半。株式相場はしっかり推移したものの、為替市場ではユーロや

豪ドル、アジア通貨など、リスク回避時に売られやすい通貨が下落した。前日にユーロが

買い戻されたのはショートカバーにすぎないとみられており、市場はユーロ圏の債務問題

に対する警戒を緩めていない。

 

 前日に米株が上昇したことから、この日はアジア株も堅調な動きが見込まれていた。そ

のため株式相場と相関性の高いユーロや豪ドルも小じっかりとした展開が予想されていた

が、実際にはいずれの通貨も弱含んだ。ユーロ圏共同債をめぐるバローゾ欧州委員会委員

長の発言などを受け、前日はギリシャの債務問題に対する懸念がいったん後退。ユーロが

上昇したものの、あくまで持ち高調整の範囲内にすぎなかった。

 

 「(前日にユーロが買い戻されたのは)あす、あさってのEU財務相非公式理事会前の

調整。ここ10営業日で1000ポイントぐらい下落したので、200─300ポイント

戻すのは健全だと思う」(みずほ証券のFXストラテジスト、鈴木健吾氏)との声が聞か

れた。

 

 イタリア国債の格下げ観測も浮上し、為替市場ではリスク回避の地合いに変化がない。

マレーシアリンギやインドネシアルピア、シンガポールドルといったアジア通貨も対ドル

で下落した。欧州勢がアジアへの投資を巻き戻しているとみられ、「ここに一番注目して

いる。投機筋の資金ならまだしも、今週に入ってからこうした兆候が出ており、継続して

いるところをみると(年金など)リアルマネーの可能性もある」(信託銀行)との声が出

ていた。「欧州のアジア向けの投資はかなり規模が大きい」(同)という。

 

 ドル/円は横ばいで推移した。五・十日に当たることから輸入企業のドル買いが強まる

と予想されていたが、上値は76.80円にとどまった。輸出企業のドル売り/円買いが

観測された上、76.80円─77.20円に個人のドル売り注文が厚く、上値が重いと

いう。輸出企業の円買いは対ユーロでもみられた。

 

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

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