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東京外為市場・正午=ドル76円半ば、独議会のEFSF採決控え小動き

発行済 2011-09-29 12:20

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   76.54/56  1.3565/70  103.83/88

午前9時現在 76.53/54  1.3521/24  103.47/52

NY17時現在 76.52/57  1.3529/30 103.73/78

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 [東京 29日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点と

ほぼ同じ76円半ば。輸出企業の外貨売りが目立った前日から一転、この日の相場は静か

に推移している。株や商品の下落でユーロや豪ドルが小緩む場面もあったが、欧州金融安

定ファシリティー(EFSF)拡充案のドイツ議会での採決を控え、積極的に持ち高を傾

ける動きは見られなかった。

 この日も輸出企業のドル売りが出たものの、月末引き渡しの最終取引日だった前日に比

べると、規模が小さかった。「9月末分の売りは前日にだいぶ出た。きょうはそれほど盛

り上がっていない」(国内銀行)との声が聞かれた。しかし、まだ輸出企業は外貨を売り

切れていないとみられおり、「あすの方が、売りが出て(ドル/円は)下がりそうだ」

(同)という。仲値はドルの過不足がほとんどなく通過した。

 クロス円は日経平均や商品相場に左右され、方向感なく小幅に上下した。株や銅価格な

どが下落すると、ユーロ/円は103.31円まで、豪ドル/円は74.08円まで下落。

その後は商品相場の戻しとともに下落分を取り戻した。

 この日は日本時間午後6時に、ドイツ議会がEFSFの拡充案を採決する。前日はフィ

ンランド議会が同案を可決したものの、ユーロ/円などクロス円の反応は限定的で、むし

ろダウ平均の下落に引っ張られて反落した。「このところの一時的な上昇がいつまで続く

かとみていたが、きのうは良いニュースにもかかわらずクロス円も株も上がらなかった。

もう(上昇は)終わったかもしれない」(JPモルガン・チェース銀行のチーフFXスト

ラテジスト、棚瀬順哉氏)との声が出ていた。きょうのドイツ議会で可決されても上昇し

なければ、「再びリスク回避の流れが強まっていく可能性が高い」(同)という。

 朝方にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が伝わったが、為替市場は反

応薄だった。同議長はオハイオ州クリーブランドで講演し、インフレやインフレ期待が大

幅に低下した場合、一段の金融緩和を行う必要があるとの認識を示した。市場からは「具

体的な金融政策に言及しておらず、材料になっていない」(国内金融機関)との声が聞か

れた。

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

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