4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:出遅れているセクターや銘柄へのリバウンドを意識した物色
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
■前場の注目材料:エーザイ、抗がん剤など権利供与
■出遅れているセクターや銘柄へのリバウンドを意識した物色
5日の日本株市場は高値圏でのこう着が続きそうだ。
4日の米国市場は、9月のADP雇用統計が予想に一致したほか、ISM非製造業景況指数も堅調な内容となり、買いが先行。
ただし、高値警戒感が広がっており、NYダウ、ナスダックともに小幅な上昇。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の20665円だった。
また、円相場は1ドル112円75銭辺りと、前日からほぼ横ばいで推移している。
米国市場の流れを受けて買い先行となり、その後はこう着感の強い相場展開となろう。
ただ、ADP雇用統計やISM非製造業を受けて、週末の雇用統計への思惑も高まりやすく、先高期待の強い相場展開といったところ。
北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒のほか、衆院選を控えた政治不安なども高まってきており、模様眺めムードが強い。
積極的に上値を追いづらいなか、インデックスに絡む売買が日経平均を押し上げている状況である。
一方で中小型株は高安まちまちとなり、日経平均が連日で年初来高値を更新するなか、手掛けづらさがありそうだ。
その為、指数インパクトの大きい値がさ株等の動向を睨みながら、出遅れているセクターや銘柄へのリバウンドを意識した物色になりそうだ。
年金資金などが運用難から投資ファンドに資金を向けているとも報じられており、需給状況は良好だろう。
また、中国市場が休場のなか、原油など商品市場は弱い動きとなり、資源関連などは利食い優勢の展開となっている。
週末にかけては休場明け後の上昇を意識した押し目狙いの動きが出てきそうだ。
その他、スペイン市場が政治混乱のなか、-2.85%の下落となっている。
欧州の動向にも注視する必要がありそうだ。
(情報配信部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、
売り430万株、買い490万株、差し引き60万株の買い越しとの観測。
09月28日(木): 380万株の買い越し
09月29日(金): 380万株の買い越し
10月 2日(月): 100万株の売り越し
10月 3日(火): 20万株の売り越し
10月 4日(水): 40万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(22661.64、+19.97)
・米ISM非製造業指数 59.8(予想55.5)
・スペイン株2.85%安、政治的混乱が重し
・ノーベル化学賞、高解像の電子顕微鏡
・投資ファンドに年金資金流入
*トプコン (T:7732)ドローン自動追尾、写真測量システム発売
*エーザイ (T:4523)抗がん剤など権利供与、ウルグアイ社と契約
☆前場のイベントスケジュール
豪貿易収支(8月)
豪小売売上高(8月)
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