ブラックフライデーがやってきました! 最大60%割引InvestingProをお見逃しなく 特別セールを請求する

芙蓉リース Research Memo(1):新中期経営計画の達成に向けて順調な滑り出し

発行済 2017-12-13 15:18
更新済 2017-12-13 15:33
芙蓉リース Research Memo(1):新中期経営計画の達成に向けて順調な滑り出し
8002
-
8411
-
8423
-
8424
-
■要約

芙蓉総合リース (T:8424)は、みずほフィナンシャルグループ (T:8411)(旧(株)富士銀行)系の総合リース会社である。
1969年に富士銀行や丸紅 (T:8002)など芙蓉グループ6社にて設立された。
情報関連や事務機器、不動産リースなどに強みがあり、年間の契約実行高8,341億円(2017年3月期実績)、営業資産残高2兆813億円(2018年3月期第2四半期)は業界6位に位置する。
資産管理やコストコントロール、専門性を活かしたノウハウなど、顧客の課題に対する高度なソリューション力を発揮することで営業資産を積み上げ、業績は順調に拡大している。


同社は、2018年3月期から2022年3月期を最終年度とする中期経営計画「Frontier Expansion 2021」をスタートした。
「前例のない場所へ。
」をスローガンに掲げ、新しいビジネス領域やビジネスモデルへ挑戦することにより、事業ポートフォリオの「フロンティア」を拡大し、国内リース事業を取り巻く環境が大きく変化するなかでも持続的に成長する企業グループを目指す方針である。
また、5年後の目標として、営業資産残高を2兆5,000億円(年平均伸び率4.1%)、ROAを2.0%(0.4ptの改善)、経常利益を500億円(年平均伸び率9.8%)を掲げている。
特に、経常利益目標のハードルが高いが、営業資産残高の拡大とROA向上の両方の達成(掛け合わせ)により実現するシナリオだ。


新中期経営計画の初年度となる2018年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比23.6%増の3,026億円、営業利益が同23.3%増の175億円と2ケタの増収増益により、過去最高益(半期ベース)を更新した。
新たな中期経営計画の達成に向けて力強いスタートを切ったと評価できる。
リース業界全体がやや軟調に推移するなかで、1)「契約実行高」の拡大とそれに伴う「営業資産」の積み上げ、2)資産粗利率の改善、3)大型リース案件の解約(売却)に伴う利益計上、の3つの要因が業績の伸びをけん引した。
特に、戦略分野である航空機や不動産が順調に伸びたほか、2017年1月に連結子会社化したアクリーティブ (T:8423)による収益貢献も大きかった。


2018年3月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比4.5%増の5,300億円、営業利益を同8.3%増の310億円と増収増益を見込んでいる。
上期業績が好調であったにもかかわらず、期初予想を据え置いたのは、急激な環境変化や不測の事態を念頭に入れ、保守的な判断によるものと考えられる。
弊社では、上期業績の進捗率が高かったことや、営業資産の積み上げを含め、同社の取り組みが順調に進展していることを勘案すれば、上振れの可能性にも注意が必要である。
また、中長期的な目線からは、中期経営計画の達成に向けた各戦略分野の進捗に注目している。
特に、ROAの向上をどのように図っていくのか、その道筋をしっかりとフォローしていきたい。


■Key Points
・2018年3月期より新中期経営計画「Frontier Expansion 2021」(5年間)をスタート
・2018年3月期上期は大幅な増収増益(半期ベースで過去最高益)となり、順調な滑り出し
・戦略分野である「航空機」や「不動産」が伸びたほか、アクリーティブの連結効果も収益寄与
・2018年3月期の通期予想は据え置き(増収増益を見込む)
・中長期の目線では、各戦略分野の進捗やROAの向上に向けた道筋に注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます