9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、目先達成感から中小型株に関心が向かいやすい
・ドル・円は弱含み、日本株の上げ幅縮小で
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は東エレク (T:8035)
■日経平均は続伸、出遅れ感のあるテーマ株を物色する動き
日経平均は続伸。
129.17円高の23843.70円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。
8日の米国市場は高安まちまちだったが、5日の米雇用統計後の上昇を評価した格好となった。
シカゴ先物が大阪比225円高の23945円と大きく上昇していた流れを受けて、1992年の高値を突破して始まった。
その後は目先的な達成感が意識されたほか、円相場の円高が嫌気されたほか、トランプ政権に対する政策運営リスクがくすぶったことから、上げ幅を縮めている。
セクターでは不動産、繊維、電気機器、証券、その他金融がしっかり。
半面、パルプ紙、ゴム製品、輸送用機器、倉庫運輸、水産農林が利食いに押されている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。
日経平均は連日でバブル崩壊後の高値更新となったが、92年の高値を超えているほか、先物市場では24000円にタッチしたこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところであろう。
また、トランプ大統領のロシアゲート問題が再燃する格好となっており、利益確定の流れが強まったようである。
円相場は1ドル112円60銭台と円高に振れて推移していることもあり、輸出関連などは利食いが出やすいところである。
そのため、物色の流れとしては日経平均が高値圏でのもち合いとなる中、新興市場の中小型株に関心が向かいやすいと考えられる。
テーマ株が循環的に買われているが、こちらも上値追いというよりは、調整一巡感のある銘柄や出遅れ感のある銘柄等に向かいやすい。
先行して上昇していた銘柄への利益確定を進めつつ、出遅れ銘柄を見直すことにより、市場全体の底上げといった流れが期待されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は弱含み、日本株の上げ幅縮小で
9日午前の東京市場でドル・円は弱含み。
北朝鮮と韓国の高官級協議が行われるなか、日本株が上げ幅を縮小し、朝方からの円売りが後退した。
連休明けの東京株式市場で日経平均株価は前週末比200円超高で推移していたが、朝鮮半島情勢に関する警戒から上げ幅を縮小。
それに伴い円売りが後退し、ドルは113円を割り込んだ。
ランチタイムの日経平均先物は引き続きプラス圏で推移。
目先も日本株にらみとなる見通しだが、112円半ば以下の水準では押し目買いが観測され、ドルがさらに大きく下げる展開は想定しにくい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円51銭から113円18銭、ユーロ・円は134円70銭から135円48銭、ユーロ・ドルは1.1958ドルから1.1974ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・SEMITEC (T:6626)やシルバーライフ (T:9262)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は東エレク (T:8035)
■経済指標・要人発言
・ボスティック米アトランタ連銀総裁
「年間3、4回の利上げは必要ない可能性も」
「金融政策はより中立的なスタンスに近づいている」
「緩和の緩やかなペースでの解除継続望ましい」
・ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁
「物価水準目標を採用することは、景気後退予防の一助になり得る」
・英首相報道官
「メイ首相が8日に内閣改造を実施する」
☆後場の注目スケジュール☆
・15:45 スイス・12月失業率(予想:3.0%、11月:3.0%)
・16:00 独・11月鉱工業生産(前月比予想:+1.8%、10月:-1.4%)
・16:00 独・11月貿易収支(予想:+213億ユーロ、10月:+189億ユーロ)
<DM>
・日経平均は続伸、目先達成感から中小型株に関心が向かいやすい
・ドル・円は弱含み、日本株の上げ幅縮小で
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は東エレク (T:8035)
■日経平均は続伸、出遅れ感のあるテーマ株を物色する動き
日経平均は続伸。
129.17円高の23843.70円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。
8日の米国市場は高安まちまちだったが、5日の米雇用統計後の上昇を評価した格好となった。
シカゴ先物が大阪比225円高の23945円と大きく上昇していた流れを受けて、1992年の高値を突破して始まった。
その後は目先的な達成感が意識されたほか、円相場の円高が嫌気されたほか、トランプ政権に対する政策運営リスクがくすぶったことから、上げ幅を縮めている。
セクターでは不動産、繊維、電気機器、証券、その他金融がしっかり。
半面、パルプ紙、ゴム製品、輸送用機器、倉庫運輸、水産農林が利食いに押されている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。
日経平均は連日でバブル崩壊後の高値更新となったが、92年の高値を超えているほか、先物市場では24000円にタッチしたこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところであろう。
また、トランプ大統領のロシアゲート問題が再燃する格好となっており、利益確定の流れが強まったようである。
円相場は1ドル112円60銭台と円高に振れて推移していることもあり、輸出関連などは利食いが出やすいところである。
そのため、物色の流れとしては日経平均が高値圏でのもち合いとなる中、新興市場の中小型株に関心が向かいやすいと考えられる。
テーマ株が循環的に買われているが、こちらも上値追いというよりは、調整一巡感のある銘柄や出遅れ感のある銘柄等に向かいやすい。
先行して上昇していた銘柄への利益確定を進めつつ、出遅れ銘柄を見直すことにより、市場全体の底上げといった流れが期待されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は弱含み、日本株の上げ幅縮小で
9日午前の東京市場でドル・円は弱含み。
北朝鮮と韓国の高官級協議が行われるなか、日本株が上げ幅を縮小し、朝方からの円売りが後退した。
連休明けの東京株式市場で日経平均株価は前週末比200円超高で推移していたが、朝鮮半島情勢に関する警戒から上げ幅を縮小。
それに伴い円売りが後退し、ドルは113円を割り込んだ。
ランチタイムの日経平均先物は引き続きプラス圏で推移。
目先も日本株にらみとなる見通しだが、112円半ば以下の水準では押し目買いが観測され、ドルがさらに大きく下げる展開は想定しにくい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円51銭から113円18銭、ユーロ・円は134円70銭から135円48銭、ユーロ・ドルは1.1958ドルから1.1974ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・SEMITEC (T:6626)やシルバーライフ (T:9262)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位は東エレク (T:8035)
■経済指標・要人発言
・ボスティック米アトランタ連銀総裁
「年間3、4回の利上げは必要ない可能性も」
「金融政策はより中立的なスタンスに近づいている」
「緩和の緩やかなペースでの解除継続望ましい」
・ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁
「物価水準目標を採用することは、景気後退予防の一助になり得る」
・英首相報道官
「メイ首相が8日に内閣改造を実施する」
☆後場の注目スケジュール☆
・15:45 スイス・12月失業率(予想:3.0%、11月:3.0%)
・16:00 独・11月鉱工業生産(前月比予想:+1.8%、10月:-1.4%)
・16:00 独・11月貿易収支(予想:+213億ユーロ、10月:+189億ユーロ)
<DM>