■株主還元
クオール (T:3034)は株主還元については配当によることを基本としており、将来の事業展開や経営基盤強化のための内部留保の確保を考慮しつつ、株主への安定した利益還元を継続して実施することを基本方針としている。
配当額に関して、公約配当性向等の基準は特に設けていない。
2018年3月期については、第3四半期決算に際して期中2度目の上方修正を行い、年間28円(中間配14円、期末普通配12円及び期末記念配2円)の配当予想を公表している。
期初予想は年間24円(中間配12円、期末配12円)、第1四半期決算に際しての修正予想は年間26円配(中間配14円、期末12円)だった。
今通期の1株当たり利益見通しと通期の配当予想から求めた配当性向は19.6%と試算される。
2度の配当予想の修正はいずれも業績見通しの修正と連動しており、同社の株主重視の経営姿勢の表れであると弊社では考えている。
一方で、同社は利益還元における安定性も重視しているほか、様々な成長投資の案件も抱えているため、業績変動と配当とが必ずしもリンクするわけではない。
そうしたなか、今期に2度の配当引き上げに踏み切ったことは、将来の持続的な収益成長に対する自信度の表れでもあると弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
クオール (T:3034)は株主還元については配当によることを基本としており、将来の事業展開や経営基盤強化のための内部留保の確保を考慮しつつ、株主への安定した利益還元を継続して実施することを基本方針としている。
配当額に関して、公約配当性向等の基準は特に設けていない。
2018年3月期については、第3四半期決算に際して期中2度目の上方修正を行い、年間28円(中間配14円、期末普通配12円及び期末記念配2円)の配当予想を公表している。
期初予想は年間24円(中間配12円、期末配12円)、第1四半期決算に際しての修正予想は年間26円配(中間配14円、期末12円)だった。
今通期の1株当たり利益見通しと通期の配当予想から求めた配当性向は19.6%と試算される。
2度の配当予想の修正はいずれも業績見通しの修正と連動しており、同社の株主重視の経営姿勢の表れであると弊社では考えている。
一方で、同社は利益還元における安定性も重視しているほか、様々な成長投資の案件も抱えているため、業績変動と配当とが必ずしもリンクするわけではない。
そうしたなか、今期に2度の配当引き上げに踏み切ったことは、将来の持続的な収益成長に対する自信度の表れでもあると弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)