トランプ米大統領が米中貿易協議に関して前向きな発言をしたため、アジア時間12日、人民元は僅かに上昇した。
11日、トランプ米大統領はテキサスにて、トランプ政権は「貿易に関する素晴らしい合意」を模索していて中国に苦しんで欲しくはないと発言した。
米大統領顧問のケリーアン・コンウェイ氏はトランプ大統領は「今すぐ」習近平中国国家主席と会談したいと思っていると発言し、市場心理はは回復した。
今週、貿易協議が北京にて再開された。米中の両国は3月1日の関税引き上げまでに合意に至ることを目標としている。
次官級協議が11日に始まった。14日、15日にはロバート・ライトハイザー米通商代表部代表とスティーブン・ムニューシン財務長官、劉鶴副首相との間で閣僚級協議を行う。
中国人民銀行(PBOC)は人民元の基準値(中間値)を月曜日の6.7495から6.7765に引き上げた。
ドル/元は、日本時間午後2時18分時点で0.1%安の6.7862だった。
豪ドルもドルに対して0.2%上昇した。
豪住宅ローン契約件数は予想の2%減よりもかなり低く6.1%下落したが、豪ドルは上昇した。
ドルインデックスは僅かに変動し96.877だった。ポンドが下落し、米中貿易戦争への不安感が安全資産のドルを支えたため、前日のドルインデックスは2ヶ月間での最高値であった。
英GDP成長率は2018年第4四半期において0.2%増にとどまった。これは第3四半期における0.6%を大幅に下回り、また予想の0.3%を下回った。これを受け、ポンド/ドルは11日に1%近く下落した。
ポンド/ドルは12日、0.1%高の1.2863だった。
一方、ドル/円は0.2%高の11.53だった。円安は日本株式の買いにつながったと考えられる。日経225は2.5%高の20849.50だった。