■弱含み、ユーロ圏の金利先安観強まる先週のユーロ・ドルは弱含み。
ドイツの景況感が悪化したことや、欧州中央銀行(ECB)理事が金融緩和に前向きな姿勢を見せたことから、リスク回避的なユーロ売りが優勢となった。
今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)における0.50ポイントの利下げ観測がやや後退したことから、リスク回避的なユーロ買い・米ドル売りは縮小した。
取引レンジ:1.1200ドル-1.1284ドル■下げ渋りか、ECBの9月利下げを見極めへ今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。
ユーロ圏の消費者信頼感や製造業PMIは低調な内容が見込まれており、7月25日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で9月利下げの計画が提示された場合、ユーロ売りがやや強まる見通し。
ただ、4-6月期米国内総生産(GDP)が市場予想を下回った場合、7月0.5ポイントの利下げ観測が再び強まり、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは縮小する可能性がある。
予想レンジ:1.1100ドル−1.1350ドル■弱含み、ドイツの景況感悪化でユーロ売り強まる先週のユーロ・円は弱含み。
一時120円78銭まで下落した。
中国の4-6月期GDPは減速したが、市場予想と一致。
また、米国の6月の鉱工業生産と小売売上高が予想を大きく上回る伸びとなったことが好感され、ユーロ買い・円売りが先行した。
しかしながら、米中通商協議の先行き不透明感、ドイツの景況感悪化などでユーロ売り・円買いが優勢となり、ユーロ・円は121円を下回った。
取引レンジ:120円78銭−121円85銭■伸び悩みか、ECBは9月利下げ示唆の可能性今週のユーロ・円は伸び悩みか。
欧州中央銀行(ECB)理事会では9月利下げが示唆される見通しで、ユーロ売りに振れそうだ。
米大幅利下げ観測はやや後退していること、米中通商協議の見通しは不透明であることもユーロ売り・円買いを促す可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・7月24日:7月マークイット製造業PMI(予想:47.8、6月:47.6)・7月24日:7月マークイットサービス業PMI(予想:53.5、6月:53.6)・7月24日:7月マークイット総合PMI(予想:52.0、6月:52.2)・7月25日:欧州中央銀行理事会(主要政策金利は現状維持の予想)予想レンジ:119円00銭−122円00銭