欧州中央銀行(ECB)理事会後のドラギ総裁の記者会見を受けて、金曜日のユーロとポンドは金曜日のアジア時間で米ドルに対して横ばいで推移している。
ドラギ総裁がユーロ圏経済の見通しはますます悪化しており、景気減速を打開するために9月の理事会でECBが金融緩和をすることを示唆したことで、その直後にユーロは上昇した。
急騰後に下落し、その後は横ばいで推移している EUR / USDは午後1時43分時点で0.04%高の1.1149で取引されている。 GBP / USDは0.06%安の1.2447となっている。
水曜日に発表されたユーロ圏製造業PMIは引き続き経済が減速していることを示しており、木曜日発表のドイツIFO景況感指数も同様の結果となったが、ECBは政策金利を据え置いた。
「特に製造業が悪化しており、その傾向は製造業が非常に重要な国で強まっています。しかし、バリューチェーンゆえに、これはユーロ圏全体に広がっています」と、ドラギ総裁は記者会見で語った。
ドラギ総裁は、9月の理事会で利下げや金融緩和のための他の選択肢を検討する用意があると述べた。しかし、ユーロ圏がリセッションに陥るリスクは低いとも述べた。
一部のトレーダーは総裁のメッセージをECBが金融緩和にそれほど積極的ではなく、来週のFOMCもこれに続く可能性があると考えたようだ。
ドルインデックスは、本日発表予定の第2四半期米GDPを控え、0.02%安の97.532とほとんど値動きがない状態だ。トレーダーは来週のFOMCと日銀金融政策決定会合に注目している。
USD / JPYは108.62と前日と同値、 AUD / USDは0.05%安、 NZD / USDは0.11%安となっている。