以下が、本日の米国市場で注目すべき3ポイントである。
1.FOMC 政策金利発表
本日の最も注目すべき材料は、FRBによる政策金利の発表である。
メインシナリオは0.25ポイントの利下げとされ、焦点は今後の政策金利についてどのような発言があるかである。
また3月には資産縮小を9月末で停止すると発表しているが、前倒しで停止する可能性もあるとされる。
最近の米国の経済指標は好調であるが、インフレ率はターゲットである2%を下回り鈍化している。
政策金利発表は日本時間27時に行われ、パウエルFRB議長による記者会見は27時30分に予定されている。
トランプ米大統領は30日、FRBに「大幅な」利下げを行うことを求めた。同氏は利下げによって米国経済への刺激を促し、ドル安を促すことによって貿易赤字縮小を期待している。
また、日本時間午後9時15分に7月ADP雇用統計も控えている。
市場予想では、6月が10万2000人増だったのに対し、7月は15万人増とされている。
ADPの結果は、8月2日発表の雇用統計への手がかりとなるだろう。
2. アップル(NASDAQ:AAPL)「◎」、AMD「×」
30日では、アップルやAMDの決算報告があった。
アップル (NASDAQ:AAPL)は第3四半期決算(4-6月期)は、利益と売上高のどちらも市場予想を上回り、同社の株価は市場引け後の時間外取引で約4%上昇した。
一方、AMD (NASDAQ:AMD)の第2四半期(7-9月期)決算は市場予想を下回り、第3四半期の売り上げ見通しも失望させる内容であった。同社株は、引け後の時間外取引で約3%下落した。
また、本日の寄り付き前にはゼネラルエレクトリック (NYSE:GE)の第2四半期決算(4-6月期)が予定されている。
ゼネラルエレクトリックは、キャッシュフローの改善とコスト削減に徹底している中、今回の決算で最新の動向をつかめるだろう。
GEの予想ESPは12セント、予想売上高は284.8億ドルとなっている。
市場引け後には、クアルコム (NASDAQ:QCOM)の第3四半期決算(4-6月期)もある。
予想EPSは76セント、予想売上高は50.9憶ドルとなっている。
3. EIA原油在庫
また、本日はEIAによる 米週次原油在庫統計がある。
EIAの原油在庫に先立って発表されるAPI原油在庫では、先週6万バレル減となった。しかし、この2つの指標は集計方法が違うため完全には相関関係がない。
市場予想では、7月27日までの週では259万バレル減とされている。これは7週間連続の在庫減少である。
30日のWTI原油在庫は2%上昇し、58.05ドルとなった。