以下が、本日の米国市場で注目の3ポイントである。
1. 米貿易収支、ベージュブックが焦点
米中貿易戦争の終わりは見えず、米国の景気後退が懸念される上で米経済指標が注目されている。
米商務省は、日本時間午後9時30分に米貿易収支(7月)を発表する。市場予想では、貿易赤字は535億ドルまで縮小するとされている。
またFOMCが2週間後に迫り、現在では0.25ポイント利下げされると予想されている中、日本時間5日午前3時にベージュブック(米地区連銀経済報告)が公表される。
ベージュブックは米国経済の健全性に対して洞察を与え、今月の政策金利へのヒントとなるだろう。さらに、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、NY連銀のウィリアムズ総裁、シカゴ連銀のエバンス総裁は4日(現地時間)に講演を行う予定である。
2. カナダ銀行(BoC)政策金利発表
カナダ銀行(中央銀行)は、日本時間午後11時に政策金利を発表する。市場予想では、1.75%に据え置くことが予想されている。
キャピタルエコノミクスのシニアアナリストのステファン・ブラウン氏は、先月のBoC声明では「現在の政策金利での、緩和の度合いは適切」とあったが、もし今後利下げに対して明確なシグナルを発したい場合このような表現は書き換えられるだろうとしている。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)は、世界経済の鈍化に伴いカナダ経済も影響を受けることを考慮すると、カナダ銀行は利下げせざるを得ないと言う。RBCは「我々はカナダ中銀は世界の他の中銀に続いて、利下げすることを期待している」と述べる。
USD/CADは小動きで、C $ 1.3330周辺で取引されている。
3. アメリカンイーグル決算報告
今週の決算報告は少ないが、今日は寄り付き前にアメリカン・イーグル(NYSE:AEO)の決算報告がある。
同社は約30%を中国から輸入しているため、現在の米中貿易戦争下で世界経済悪化が懸念されている環境下では、アメリカンイーグルの業績は悪化することが予想されている。
しかし、アメリカンイーグルやAerieブランドの売上は堅調であることが予想されている。
予想売上高は前年同期の9億6485万ドルから、10.1億ドルに増加である。一方、予想EPSは前年同期の34セントから、32セントへと減少するとされている。
同社の株価は、年初来で15.8%の下落となっている。