9日、エネルギー株と金融株は上昇したものの、ハイテク株は下落した。
ハイテク株の下落を受け、S&P500はわずかに反落。また、ナスダック総合は0.2%安、ナスダック100指数は0.26%安となった。一方、ゴールドマン・サックス(NYSE:GS)などの金融株の上昇を背景に、ダウ平均株価は0.14%高となった。
金融株の上昇は、米長期金利の上昇が要因となっている。米10年国債利回りは6日の1.55%から上昇して1.646%となった。
ハイテク株の中でも、マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)やシスコ・システムズ(NASDAQ:CSCO)、イントゥイット(NASDAQ:INTU)、グーグル(NASDAQ:GOOGL)は特に下落した。
一方、アップル(NASDAQ:AAPL)やインテル(NASDAQ:INTC)は上昇しており、フィラデルフィア半導体株指数は0.8%高となっている。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(NASDAQ:WBA)、キャタピラー(NYSE:CAT)、ゴールドマンサックス(NYSE:GS)、JPモルガンチェース(NYSE:JPM)は値を上げて取引され、ダウ平均株価を牽引した。
原油高を受け、エネルギー株は上昇した。WTI原油は1.33ドル高の1バレル当たり57.85ドル、ブレント原油は1.05ドル高の62.59ドルとなった。
原油高の背景には、サウジアラビアのエネルギー相にアブドルアジズ・ビン・サルマン王子が起用されたことがある。同氏はOPEC加盟国とともに原油減産を推進していくとみられている。サウジは国内経済の発展のため、原油価格を1バレルあたり70ドル以上まで押し上げたいと考えている。
また、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日、イランの核兵器開発用の秘密施設とされる衛星画像を公開し、原油市場にとって好材料となった。
ハリバートン(NYSE:HAL)、シュルンベルジェ(NYSE:SLB)、アパッチ(NYSE:APA)、チェサピーク・エナジー(NYSE:CHK)は大幅に上昇した。一方、シェブロン(NYSE:CVX)は約1%高、エクソン・モービル(NYSE:XOM)は0.8%高となっら。
投資家のリスク選好は高まっており、金先物価格は値を下げて取引された。