3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:リスク選好姿勢後退も日経平均の25日線での底堅さ見極め■前場の注目材料:ニトリHD、2Q営業利益0.6%減、コンセンサスの範囲内■川重、営業利益率6%へ、21年度計画、航空宇宙・ロボで高成長■リスク選好姿勢後退も日経平均の25日線での底堅さ見極め3日の日本株市場は、米株安の流れを受けて、ギャップスタートとなろう。
2日の米国市場では、NYダウが494ドル安と大幅な下落となり、S&P業種別ではすべてのセクターが下げている。
前日のISM製造業に続いて、9月ADP雇用統計が予想を下振れ、景気後退への懸念から投資家のリスク選好姿勢が後退した。
これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の21345円。
円相場は1ドル117円10銭台と円高に振れており、サヤ寄せする格好から売りが先行しよう。
出来高が薄い中での先物主導によるインデックスに絡んだ売りが先行するため、下に振れやすい需給状況となろうが、25日線レベルでの底堅さが意識されるかを見極めたいところであろう。
これまで弱気センチメントに傾いていたこともあり、ポジションがロングに傾いている訳ではなく、売り一巡後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開が見込まれる。
また、9月相場は堅調ではあったが、グローバル的には日本株の出遅れが際立っていることもあり、ボトム圏では巻き戻しに伴う買いも入りやすいところであろう。
まずは、売り一巡後の底堅さを見極める格好となりそうである。
物色としては内需系にシフトしやすいところであるが、増税の影響が警戒されていた小売りの一角などへの見直しが意識されやすいところ。
その他、ゲーム株など足元で堅調な値動きをみせているところに対しては、資金の逃げ足が速い一方で、相対的に継続した物色が見られそうである。
外部環境が不透明なだけに、中小型株の材料性のある銘柄での、値幅取りが中心になりやすい。
■ニトリHD、2Q営業利益0.6%減、コンセンサスの範囲内ニトリHD (T:9843)が発表した第2四半期決算は、営業利益が前年同期比0.6%減の555.77億円だった。
コンセンサス(560億円程度)の範囲内。
家具などのPB商品が伸び増収となったが、物流費などの費用がかさんだ。
なお、消費増税前の駆け込みは想定以上。
■前場の注目材料・米長期金利は低下・株安局面での自社株買い・日銀のETF購入・山善 (T:8051)取引先の事業承継支援、第1弾に石原技研・東洋炭素 (T:5310)「すり板」増産、パンタ部品を22年度20%増・堀場製 (T:6856)印事業を拡大、車計測・医用関連を柱に・日産自 (T:7201)ボディーパネル成形に新技術、金型不要・コスト低減・川重 (T:7012)営業利益率6%へ、21年度計画、航空宇宙・ロボで高成長・日揮HD (T:1963)環境で社長直轄組織、廃プラ活用など新ビジネス探る☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪・8月貿易収支(予想:+60.00億豪ドル、7月:+72.68億豪ドル)・休場:中国(国慶節、7日まで)
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