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新興市場見通し:マザーズ指数も戻り一服か、主力銘柄の決算発表で個別物色へ

発行済 2019-11-02 15:12
更新済 2019-11-02 15:21
© Reuters.  新興市場見通し:マザーズ指数も戻り一服か、主力銘柄の決算発表で個別物色へ

先週の新興市場では、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに上昇した。

マザーズ指数は10月29日まで8日続伸。

日足チャートでは75日移動平均線を上回り、30日には880pt台を回復する場面があった。

売買代金はさほど膨らまなかったが、中小型株の一段の戻りに期待した買いが優勢だった。

しかし、その後は新興市場でも日米の金融政策を見極めたいとの思惑が強まり、週末にかけては3連休を前に手控えムードとなった。

なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.2%であったのに対して、マザーズ指数は+1.0%、日経ジャスダック平均は+0.9%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ (T:4385)が週間で2.3%高、サンバイオ (T:4592)が同4.5%高、そーせいグループ (T:4565)が同6.9%高となった。

弁護士ドットコム (T:6027)は同7.2%高。

今上期の売上高が大きく伸びた。

売買代金上位もアンジェス (T:4563)、ブシロード (T:7803)など全般堅調。

また、ログリー (T:6579)はウェブ上でのクッキー情報収集規制が検討されているとの報道を受け、思惑買いから急伸。

UMNファーマ (T:4585)は塩野義製薬 (T:4507)による株式公開買付け(TOB)の価格にさや寄せする展開となった。

一方、決算が嫌気されたジャパンインベストメントアドバイザー (T:7172)などは大きく下落した。

ジャスダック主力ではセリア (T:2782)が同7.7%高。

今期業績予想を下方修正したが、悪材料出尽くし感が広がったようだ。

ワークマン (T:7564)も同3.1%高となったが、業績観測が報じられて売られる場面があった。

売買代金上位ではYKT (T:2693)などが買われ、業績上方修正の医学生物学研究所 (T:4557)は大幅高となった。

反面、セプテーニ・HD (T:4293)は今期大幅増益見通しながら、想定内と受け止められ急落した。

IPOでは4社が新規上場し、セルソース (T:4880)とジェイック (T:7073)は公開価格の2倍を超える初値を付けた。

バイオベンチャーのセルソースはセカンダリーでも大きく値上がりしている。

今週の新興市場では、マザーズ指数は800pt台後半で一進一退の展開となりそうだ。

日経平均は一時23000円台を回復した達成感もあって、足元では上げ一服といったところ。

マザーズ指数も75日移動平均線を上回る場面では利益確定売りに上値を抑えられやすく、先高観が高まる状況とはなっていない。

新興市場でも決算発表が増えるため、個別物色の様相が強まるだろう。

今週は、11月5日にオリコン (T:4800)、ワークマン、6日にメイコー (T:6787)、7日にUTグループ (T:2146)、メルカリ、8日にミクシィ (T:2121)、日本マクドナルドHD (T:2702)、カルナバイオサイエンス (T:4572)、ナカニシ (T:7716)などが決算発表を予定している。

前述のとおりワークマンは業績観測が報じられ、修正も発表済み。

オリコンはワークマンと同様、このところ業績面への評価が高い。

一方でマザーズ時価総額上位のメルカリやミクシィは警戒感が先行する可能性がある。

IPO関連では、トゥエンティーフォーセブン (T:7074)の仮条件が11月5日に決まり、6日からブックビルディング期間に入る。

21日の24/7上場まで3週間近くIPO休止期間となる。

なお、先週は名南M&A {{|0:}}(12月2日、名証セントレックス)の新規上場が発表されている。

例年、12月はIPOが多く、これから徐々に発表が出てきそうだ。

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