11月1日のドル・円相場は、東京市場では107円89銭から108円06銭の範囲内で推移。
欧米市場でドルは107円92銭まで下げた後に108円32銭まで反発し、108円19銭で取引を終えた。
本日4日のドル・円は主に108円台前半で推移する見通し。
東京市場は休場となるため、ドル・円などの主要通貨の値動きは小幅にとどまる可能性がある。
米労働省が1日発表した10月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+12.8万人で市場予想の同比+8.5万人程度を上回った。
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のストライキによって雇用の伸びは大幅に鈍化するとみられていたが、月間の雇用増は10万人超の水準を保った。
8月と9月分の雇用者数も合計で9.5万人上方修正されており、10月時点の米雇用情勢は市場の想定よりも良好だった。
市場関係者の間からは「米国と中国が長期的で包括的な通商協定を締結すれば、2020年も月間10万人超のペースで新規雇用が創出される可能性がある」との声が聞かれている。
また、一部の市場関係者は「ホワイトハウスが計画している中間層を対象とする減税プランが実現すれば、米国経済の大幅な減速は回避される可能性が高い」と予想している。
中間層を対象とする減税プランは中期的な米金利見通しにも相応の影響を与える可能性があるため、トランプ政権の対応が注目される。