5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:出遅れているセクターや銘柄などへは、見直しのタイミングに■前場の注目材料:任天堂、2Q営業利益53.4%増、コンセンサス上回る■京セラ、ローカル5G参入、22年度商用化へ来夏実証■出遅れているセクターや銘柄などへは、見直しのタイミングに5日の日本株市場は、米株高の流れを引き継ぐ格好から、ギャップスタートとなろう。
先週末の米国市場では10月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上振れ、米景気拡大への期待感から買いが先行し、NYダウは300ドルを超える上昇。
週明けは米中貿易摩擦への懸念が後退し、NYダウは114ドル高と続伸となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の23130円と節目の23000円を大きく上放れている。
円相場は1ドル108円50銭台で推移している。
ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退した。
この流れから半導体株のほか、原油相場の上昇を背景にエネルギー株が上昇をけん引しており、この流れを引き継ぐ格好となろう。
まずはシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導のインデックス売買によるギャップスタートとなるため、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し上げる格好になりそうだ。
ただし、決算発表がピークを迎えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。
そのため、23000円を支持線とした底堅さがみられるかが注目される。
先週までの23000円処でのこう着から買い戻しは一巡したとの見方もされており、ギャップスタート後は一段の上値追いは慎重になりやすいところでもある。
とはいえ、年初来高値更新からショートカバーの流れは強まりやすい。
過熱感のある銘柄などは利益確定が意識されやすいところであろうが、相対的に出遅れているセクターや銘柄などへは、見直しのタイミングになることが考えられる。
米中貿易摩擦の行方に対しては楽観視できないほか、英国のブレグジットの行方なども手掛けづらくさせようが、それ故にロングポジションは積み上がっていないため、一段とトレンドが強まる可能性も意識しておきたいところであろう。
決算前の先回り的な売買は避けたいところであり、決算を通過している銘柄等の出遅れ銘柄を探る物色が意識されることになりそうだ。
■KDDI、2Q営業利益1.4%減、コンセンサス上回るKDDI (T:9433)の第2四半期決算は、営業利益が前年同期比1.4%減の5534.07億円だった。
個人顧客の囲い込みを狙った費用を積み増した影響が出た一方で、法人向け事業や非通信事業は伸びた。
コンセンサス(5300億円程度)を上回る。
2020年3月期通期の業績予想は据え置いており、営業利益で前期比0.6%増の1兆200億円を見込む。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(27462.11、+114.75)・ナスダック総合指数は上昇(8433.20、+46.80)・シカゴ日経225先物は上昇(23130、大阪比+280)・1ドル108円50-60銭・SOX指数は上昇(1726.92、+36.99)・米原油先物は上昇(56.54、+0.34)・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・日本電産 (T:6594)広州汽車と合弁、EV向けトラクションモーター開発・生産・浜ゴム (T:5101)横浜ゴムなど、タイヤ保守サービス開発へ、センサー活用・京セラ (T:6971)ローカル5G参入、22年度商用化へ来夏実証・島津製 (T:7701)“痛くない”乳がん検査でアジア深耕、PET装置海外展開・テルモ (T:4543)AIでカテーテル治療補助、テルモなどが研究・キヤノン (T:7751)高周波コイルの米大手を買収・日軽金HD (T:5703)固体水素化ホウ素ナトリウム、合成成功☆前場のイベントスケジュール・10:45 中・10月財新サービス業PMI(予想:51.1、9月:51.3)
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