シュッピン (T:3179)は6日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)決算を発表した。
売上高が前年同期比9.1%増の178.52億円、営業利益が同64.9%増の11.24億円、経常利益が同64.7%増の11.18億円、四半期純利益が同64.0%増の7.58億円となった。
カメラ事業の売上高は前年同期比6.0%増の117.76億円、セグメント利益は同47.4%増の12.61億円となった。
前年度から引き続き、ECサイトにおける独自の機能及びサービスを活用したOne To Oneアプローチを中心とする施策に積極的に取り組んだ。
新品カメラの需要動向の鈍化が続く中、25周年創業祭に絡めた同社オリジナルの交換レンズの企画・販売やノベルティグッズ等の製作を行い、また、中古カメラの買い替え・販売促進策に取り組む一方で、買取価格の改善と計画的な値引き施策の実施し、売上総利益率が大幅に改善した。
時計事業の売上高は前年同期比15.7%増の55.37億円、セグメント利益は同32.8%増の3.32億円となった。
コアな時計愛好者に向けた希少価値の高い高額商品と幅広い客層に支持されている人気ブランドの商品確保などで、積極的な在庫投資と戦略的な商品展開に注力し、売上が拡大した。
また、新たな販売チャネルとして、世界中の時計愛好家が集まるオンラインマーケットプレイス「Chrono24」に出店し、販売機会の増加と広告効果・認知度向上を目指している。
今後、新たな事業展開を予定しているレディース時計への取り組みとして、人材の確保と商品ラインナップ拡充の為の在庫投資も行っている。
筆記具事業の売上高は前年同期比6.2%増の2.50億円、セグメント利益は同973.0%増の0.13億円となった。
ECサイトでは、カメラ事業に続いて顧客が買取と購入を同時に行う際に購入商品を先渡しする独自のサービス「先取交換」を開始した。
また、商品検索機能を前面に押し出し顧客の利便性を図り、商品画像掲載数の増量と中古商品詳細ページで動画掲載を開始することで情報の拡充を図った。
従来より注力しているオリジナル商品では、主要メーカーの協力による独創的な万年筆とインクの企画・販売に継続して取り組み、あわせて社外開催の文具イベントなどにも積極的に出店した。
自転車事業の売上高は前年同期比27.6%増の2.88億円、セグメント利益は0.05億円(前年同期は0.05億円の損失)となった。
スマホアプリではロードバイクに関する情報の拡充を図り、初心者からプロユーザーまでが楽しめる情報ポータルサイトとしての展開を推進した。
また、他社ショッピングサイトでは人気の高い商品や新規商材の積極的な販売施策で集客効果を高め、新規顧客の囲い込みにも取り組んだ。
これらにより、完成車やホイール等の高単価商品の販売にも繋がった。
2020年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比8.9%増の376.72億円、営業利益が同9.0%増の15.74億円、経常利益が同9.2%増の15.64億円、当期純利益が同4.1%増の10.23億円とする期初計画を据え置いている。