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NY外為市場=ドル/円下落、米中通商交渉巡る懸念で

発行済 2019-11-14 07:14
更新済 2019-11-14 07:16
NY外為市場=ドル/円下落、米中通商交渉巡る懸念で

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが安全資産である円やスイスフランに対して下落した。米中通商交渉が農産物購入を巡り「暗礁に乗り上げた」という報道を受けた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、中国側は米国を一方的に優先する合意は望んでいないとの立場を明示。中国高官は「状況が悪化すれば、中国はいつでも(米農産品の)購入を停止できる」と述べた。

報道を受け、米株などリスク資産が回避され、日本円やスイスフランなどの安全資産が上昇。円は対ドルで0.21%高の108.76円、スイスフランは0.38%高の0.989フランとなり、ともに対ドルで約1週間ぶりの高値を付けた。

BNPパリバの北米外為戦略部門責任者、ダニエル・カツィーブ氏は、この日の外為市場はややリスクオフになったと指摘。「リセッション(景気後退)リスクや貿易リスクの低下というかなり前向きな見通しが市場に織り込まれていたが、足元ではその楽観論が一部巻き戻されている」と述べた。

スイスフランは対ユーロ (EURCHF=)でも上昇し1カ月ぶりの高値を付けた。リスク選好度が低下したほか、ヘッジファンドがスイスフラン売りを一部解消した。

前日にはトランプ米大統領が、中国が米国と妥結しない場合、中国製品に対する関税を大幅に引き上げると警告したほか、欧州連合(EU)が不当な貿易障壁を設けており、中国よりもひどいと主張した。

取引序盤はドルは対ユーロ (EUR=)や対主要6通貨 (DXY)で安定的に推移した。10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米経済に楽観的な見通しを示したことが支援した。

ドル/円 NY終値 108.81/108.84

始値 108.92

高値 108.93

安値 108.66

ユーロ/ドル NY終値 1.1006/1.1008

始値 1.1009

高値 1.1015

安値 1.0996

*内容を追加しして再送します。

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