21日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。
米中貿易協議に対する過度な悲観論は後退し、根強い合意期待を背景に主要通貨が対円で買い戻された。
焦点の米中貿易協議は第1段階の合意署名が来年にずれ込むとの見方から合意期待は前日海外市場で急速に弱まった。
本日アジア市場でも日本株や中国株の大幅安を手がかりにリスク回避の円買いが強まり、ドルは108円20銭台に軟化。
ただ、劉鶴・中国副首相の「合意は可能」との前向きな見解が報じられ、進展期待の再燃でリスク回避の円買いは後退した。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調だが、日本株などは目先の取引で下げ幅縮小の可能性もあろう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円27銭から108円61銭、ユーロ・円は119円94銭から120円29銭、ユーロ・ドルは1.1072ドルから1.1079ドルで推移した。
【要人発言】・劉鶴中国副首相「米国の要求に困惑しているが、第1段階の合意は可能と確信している」