2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し: 米ブラックフライデーの好調が下支え■前場の注目材料:内田洋、1Q営業利益41億円、コンセンサス上回る■日産自、日産・ルノー・三菱自、3社連合「機能統合」凍結、開発戦略を転換■米ブラックフライデーの好調が下支え2日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。
11月29日の米国市場は、午後1時までの短縮取引だったが、NYダウは112ドル安だった。
米国での香港人権・民主主義法案の成立で米中協議の先行き懸念から、終日軟調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の23330円。
円相場は1ドル109円50銭台で推移している。
米中協議の先行き不透明感から手掛けづらい相場展開になりそうである。
また、原油先物相場が大きく下げていることもあり、エネルギー株への重石になりそうだ。
一方で、米年末商戦の開始を告げるブラックフライデーの好調が伝えられている。
セールスフォース・ドット・コムによれば、今年のブラックフライデーはオンラインでの売上高が74億ドル(約8100億円)に達する見通しで、前年を16%上回ると報じられている。
米年末商戦への期待が相場の下支えとして意識されやすいだろう。
米中協議を巡る不透明要因では、トランプ大統領が「香港人権・民主主義法」に署名したことを受け、中国は報復措置として米企業の排除を検討しているとも伝えられており、警戒感が高まっている。
一方で、中国指導部はなお、国内景気の下支えに向けて、米国との貿易合意を望んでいるとも伝えられており、米中交渉の進展期待も根強い。
もっとも、先週の日経平均は続落とはなったが、マザーズ指数の強い動きが続くなど、個人主体の中小型株物色が活発であった。
そのため、日経平均のこう着ほどセンチメントは悪くないとみておきたい。
また、米ブラックフライデーの好調が伝えられている中、週明けのサイバーマンデーへの期待も高まろう。
米中協議の行方や香港情勢などへの報道に振らされやすいだろうが、依然として調整局面での押し目買い意欲は強いと考えられる。
中小型株の需給状況も改善傾向にある中、底堅い相場展開が意識されやすい。
■内田洋、1Q営業利益41億円、コンセンサス上回る内田洋 (T:8057)は第1四半期決算を発表。
営業利益は41.03億円となり、コンセンサス(10.50億円)を上回った。
2020年1月のWindows7のサポート終了を前に「Windows10更新需要」が急拡大しているほか、2020年度からの学校教育のカリキュラム改編を前にICT環境整備も拡大傾向にあり、企業の将来への投資として首都圏のオフィス需要も堅調。
通期計画(39億円)を超過しているが、会社側は計画を据え置いている。
■前場の注目材料・シカゴ日経225先物は上昇(23330、大阪比+40)・1ドル109円50-60銭・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・日産自 (T:7201)日産・ルノー・三菱自、3社連合「機能統合」凍結、開発戦略を転換・日触媒 (T:4114)三洋化成と統合5年で100億円効果目標・コクヨ (T:7984)ぺんてるTOB、再び価格引き上げ・ブリヂストン (T:5108)トーヨータイヤ、互いの保有株式半減、双方が売却・川重 (T:7012)鉄構子会社の事業を一部譲渡、駒井ハルテックに・凸版印 (T:7911)キメラと資本業務提携、メディア向け強化☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪・10月住宅建設許可件数(前月比予想:-1.0%、9月:+7.6%)・10:45 中・11月財新製造業PMI(予想:51.5、10月:51.7)
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