本日のマザーズ先物は、前日の米国株安などを映して売りが先行して始まりそうだ。
前日の米国市場は、対中制裁関税第4弾の発動期限が迫るなか、利食い売りに押されNYダウなど主要株価指数は下落した。
シカゴの日経225先物も小幅に反落しており。
こうした流れを受けて本日の日経平均も反落スタートが予想され、マザーズ市場も弱含む展開が予想される。
また、今週は米連邦公開市場員会(FOMC)や英国総選挙など重要日程を控え、市場では「積極的な売買は手控えられそうだ」との声が多い。
このため、マザーズ市場でも外部環境の不透明感を背景に、全般としてはこれまでの上昇分に対する利益確定売りが先行しそうだ。
昨日は、そーせい (T:4565)やサンバイオ (T:4592)といったバイオ関連どころのほか、メルカリ (T:4385)やSansan (T:4443)といった指数インパクトの大きい銘柄群がそろって下落したこともマザーズ先物の押し下げを誘う展開となったことから、本日もこうした時価総額上位銘柄群に軟調な値動きが見られれば、個人投資家心理の重しとなろう。
ただ、個別に目を向ければ、本日よりマザーズ市場ではIPOラッシュとなるほか、出遅れ感のあるテーマ性のある銘柄など中小型株への注目度が高まっており、こうした個別物色の流れは続く可能性がある。
IPO銘柄はマザーズ先物に直接影響を与えることはないが、市場では「新興市場に投資マネーが流入することで個人投資家のセンチメントを強気にすることも想定される」との声もあり、マザーズ先物にも好影響が波及することも考えられよう。
総じて、全般は小幅なレンジ内での動きにとどまりそうである。
上値のメドは905.0pt、下値のメドは890.0ptとする。