9日のドル・円相場は、東京市場では108円66銭から108円54銭まで下落。
欧米市場でドルは108円43銭まで下落した後に108円68銭まで反発し、108円55銭で取引を終えた。
本日10日のドル・円は108円前半から半ばの水準で底堅い値動きとなりそうだ。
中国のインフレ指標などが売買材料となりそうだ。
8日に発表された中国の11月貿易統計は、輸出の減少が目立ち米中摩擦の影響に対する懸念が強まった。
ただ、6日に発表された米11月雇用統計が強い内容となり、連邦公開市場委員会(FOMC)を前に次の利下げ時期が大きく後退するとの見方からドル売りは限定的に。
また、12日投開票の英総選挙での保守党圧勝が見込まれ、リスク回避的な円買いの後退で主要通貨は小幅に上昇した。
9日のNYダウなど米主要指数の下落を受け、本日は日本株安を背景に円買い先行が見込まれる。
また、日本時間午前10時30分に発表される中国の11月消費者物価指数(CPI)などインフレ指標が注目される。
市場では前回を上回ると予想され、想定通りなら円買いはさらに後退しよう。
弱い内容となれば一段の減速がクローズアップされ、警戒感が広がりやすい。
ただ、ドル・円は108円前半で国内勢を中心とした押し目買いが入りやすく、大幅安は想定しにくい。