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注目銘柄ダイジェスト(前場):アスクル、イチネンHD、日立など

発行済 2019-12-18 12:04
更新済 2019-12-18 12:21
注目銘柄ダイジェスト(前場):アスクル、イチネンHD、日立など

カプコン (T:9697):3065円(+100円)大幅続伸。

大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も3100円から3300円に引き上げている。

プラットフォーマーによるコンテンツの囲い込み競争はパッケージゲームソフトウェア各社へ収益の増加と採算性の上昇をもたらすと判断、こうした業界構造の変化と株価の割安感を評価引き上げの背景としている。

また、「バイオハザード」シリーズなど主力タイトル発売で、21年3月期営業利益は7期連続増益になると見込んでいる。

イチネンHD (T:9619):1573円(+58円)大幅続伸。

同社の出資しているベンチャー企業のHIROTSUバイオサイエンスが、「線虫」という生物にヒトの尿のにおいをかがせて、がんを早期に発見する検査技術実用化の成功を発表したと伝わっている。

1滴の尿から極めて早期のがんでもおよそ85%の確率で発見できたもよう。

同社はHIROTSUバイオサイエンスが18年8月に実施した第三者割当増資を引き受けている1社である。

ツルハHD (T:3391):13180円(+300円)大幅続伸で年初来高値更新。

前日に上半期の決算を発表、営業利益は238億円で前年同期比15.5%増益、会社計画の223億円を上回る着地となった。

駆け込み需要や処方箋枚数が想定以上に伸長したもよう。

第1四半期の同11.8%増から8-10月期は同20.0%増と増益率は拡大している。

経費コントロールで販売管理費なども抑制できており、通期計画上振れへの期待が高まる方向に。

アスクル (T:2678):3270円(+265円)急騰で9月9日の年初来高値を更新。

前日に上半期の決算を発表、営業利益は34.7億円で前年同期比3.4倍となっている。

配送効率の高まりなどによってB2C事業の損失が縮小したことが大幅増益の背景。

市場予想との比較でサプライズはないが、会社計画は上回ったとみられている。

また、会社側では23年5月期までのB2C事業黒字化方針を示しており、具体的な数値目標は年度内に改めて公表するとしている。

Kudan (T:4425):8570円(+230円)大幅に3日ぶり反発。

北米市場で事業拡大を図るため米国に子会社を設立すると発表している。

事業内容は、人工知覚技術のソフトウェアライセンス及び関連するプロダクト・ソリューションの提供で、20年1月に設立する予定。

深層技術領域で人工知覚の研究開発を促進するほか、シリコンバレーなどで大企業のイノベーションセンターや半導体企業、自動運転・ロボティクス・AR/VR関連企業などとの事業開発を加速する。

日立 (T:6501):4490円(+161円)大幅続伸。

富士フイルム (T:4901)が同社の画像診断機器事業を1700億円台で買収する方針を固めたと報じられている。

同事業売却方針はすでに伝わっていたが、売却額の水準は当時想定されていた約1000億円を大きく上回る水準となっている。

同社にとって低収益事業であったため、利益率の向上につながるとの期待が先行しているもよう。

なお、富士フイルムは買い先行後に伸び悩み、資金負担増を懸念する流れにもなっているようだ。

リベレステ (T:8887):857円(+30円)大幅に3日ぶり反発。

20年5月期の年間配当を従来予想の40.00円から45.00円(前期実績40.00円)に増額修正している。

財務状況などを踏まえて検討した結果、中間配当を直近予想(20.00円)から5円増配し、25.00円に決めた。

中間増配を受けて期末配当に対する期待が高まっていることに加え、株価が25日、75日、200日の各移動平均線を上抜けたことも好感されているようだ。

ブランジスタ (T:6176):816円(+25円)大幅に続伸。

30万株(3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表している。

発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.12%。

取得期間は20年1月6日-9月30日。

株主還元と資本効率の向上のほか、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実行が目的。

自社株買いに加え、7日続落していた株価が17日に反発に転じ、底打ち感が出てきたことも買いにつながっているようだ。

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