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今日の為替市場ポイント:中東地域における地政学的リスク増大を警戒

発行済 2020-01-02 08:14
更新済 2020-01-02 08:21
© Reuters.  今日の為替市場ポイント:中東地域における地政学的リスク増大を警戒

昨年12月30日のドル・円は欧米市場で109円23銭まで買われた後に108円77銭まで下落し、108円86銭で取引を終えた。

なお、12月31日のドル・円相場は、アジア市場では108円89銭から108円63銭まで下落。

欧米市場でドルは108円47銭まで下げた後に108円76銭まで反発し、108円63銭で取引終了。

本日1月2日のドル・円は主に108円台後半で推移か。

中東地域における地政学的リスクの増大を警戒して、ドル・円は108円台後半で小動きが続く可能性がある。

報道によると、米国政府は12月31日、米兵約750人を中東へ派遣することを決めた。

イラクにある米国大使館周辺で抗議デモが発生し、在イラク米大使館が投石などの被害を受けたことに対応したもの。

一部報道によると、数日以内に追加派遣もあるとみられている。

12月31日の米国株式は取引開始後に下落したが、取引終了時点にかけて反転、上昇した。

ただし、米国の部隊派遣によって中東地域における地政学的リスクが高まる可能性は消えていない。

米経済指標の悪化も無視できない。

12月31日に発表された12月のCB消費者信頼感指数は市場予想の128.5程度を下回る126.5に低下した。

11月実績は125.5から126.8に上方改定されたが、12月の信頼感指数は11月改定値をわずかに下回った。

米国経済指標の悪化や中東地域における地政学的リスクの高まりを意識して、リスク回避的な取引が増える可能性がありそうだ。

ドル・円については109円を下回る水準での取引がしばらく続く可能性がある。

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