本日のマザーズ先物は、外部環境の落ち着きを受けて、買い戻しの動きが優勢になりそうだ。
前日の米国市場では、イランによる攻撃に対し、トランプ米大統領が演説し、「軍事力を行使したくない」などと述べた。
これが武力衝突への可能性が後退したと受け止められ、NYダウなど主要株価指数は反発した。
また、ADP雇用報告も市場予想を上回る結果となり、良好な経済指標も株高を支えた。
こうした流れを受けて、円相場も1ドル=109円台前半へと円安が進み、シカゴの日経225先物も大幅に上昇しており、個人投資家のマインドは改善しよう。
このため、前日に下げが目立った指数寄与度の高い時価総額上位銘柄が反発すれば、マザーズ先物高に寄与するだろう。
ただ、マザーズ先物はナイトセッションの間にすでに16.0pt(1.86%)と大きく値を戻していることから、ナイトセッション比では大幅な上昇は見込めそうにない。
また、米国のイランの関係について、市場では「突発的な行動に出る可能性も捨てきれず、目先は両国の動きをにらみながらの動きにならざるを得ない」との声も聞かれる。
このため、両国に対する関連報道を見極めながらの動きになりそうで、買い一巡後は上値の重さが意識されそうだ。
上値のメドは880.0pt、下値のメドは865.0ptとする。