以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」を運営)が執筆したコメントです。
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----※2020年1月30日5時00分に執筆いつもお世話になっております。
薬味多めでです。
みなさんは、「リチウム空気電池」という名前を聞いたことはありますか?現在のリチウム電池よりも大容量で、次世代の二次電池として期待されており、2020年代にも実用化されると言われています。
■二次電池とは?充電する事で、繰り返し使うことができる電池のことを一般的に「二次電池」と呼びます。
身近なものであればスマホやノートPCのバッテリーや、充電式乾電池、ハイブリット自動車など様々な製品に使われている、いわゆる「バッテリー」と呼ばれるものだと思って貰えればわかりやすいと思います。
逆に、充電のできない使い捨ての電池は、「一次電池」と呼ばれます。
■次世代の二次電池本命・リチウム空気電池二次電池市場は将来的な成長が期待されています。
例えば、現在ハイブリット自動車や電気自動車に搭載されているリチウムイオン電池は容量不足との指摘もあり、今よりも大きなエネルギー密度を持つ二次電池の登場が待たれています。
今後の時代の新たなニーズに応えるべく、最先端の二次電池に関する開発や研究が盛んに行われています。
こうした中、リチウムイオン電池に代わる本命の二次電池として、「全固体電池」(液体を使わず固体で全要素が構成されているバッテリー)と共に注目したいのが「リチウム空気電池」です。
リチウム空気電池は、現在のリチウムイオン電池の重さやコストに比べ5分の1程度に抑えることが可能なことに加え、そのエネルギー密度は理論上、リチウムイオン電池の5倍~10倍へ拡大すると言われています。
それでは、今回はリチウム空気電池などの次世代二次電池関連銘柄の中でも割安水準にある銘柄をピックアップしてみたいと思います。
■割安水準にある注目の次世代二次電池関連銘柄今回銘柄をスクリーニングするにあたっては、「ミックス係数22.5ポイント以下」「配当利回り3%以上」という条件でピックアップしてみました。
※2019年1月29日の終値ベースで計算しています。
▽セントラル硝子 (T:4044)・ミックス係数:9.19・予想配当利回り(20.3期):3.05%・自己資本比率(20.3期2Q):55.3%・ROE(19.3期):4.6%・連結業績の推移とフリーCF(単位は百万円)決算期/売上高/営業利益/経常利益/当期純利益/フリーCF17.3/228,898/12,982/15,091/10,703/-4,11118.3/227,810/6,039/6,327/2,980/-3,42719.3/229,291/10,098/11,120/7,545/-1,664同社はガラス製品や化学製品を取り扱っています。
同社の電解液技術を活かし、米IBMなどとリチウム空気電池を含む次世代二次電池の共同開発を進めています。
20.3期の中間決算では、経常利益が通期計画に対する進捗率38.9%と厳しい状況でした。
過去3年フリーキャッシュフローがマイナスなのも気になるところです。
▽藤倉コンポジット (T:5121)・ミックス係数:8.78・予想配当利回り(20.3期):3.12%・自己資本比率(20.3期2Q):67.2%・ROE(19.3期):2.4%・連結業績の推移とフリーCF(単位は百万円)決算期/売上高/営業利益/経常利益/当期純利益/フリーCF17.3/31,667/1,944/1,759/1,197/-42618.3/33,958/2,169/2,233/1,591/41419.3/33,438/917/838/581/-4172019年4月に商号変更しています。
旧社名の「藤倉ゴム」と聞けばピンとくる方も少なくないかもしれません。
同社は非常用マグネシウム空気電池の「WattSatt」を製造·販売しています。
20.3期中間決算では、経常利益が通期計画に対する進捗率80.4%と好調な数字を発表しています。
▽バルカー (T:7995)・ミックス係数:19.45・配当予想利回り(20.3期):3.83%・自己資本比率(20.3期2Q):66.8%・ROE:12.4%・連結業績の推移とフリーCF(単位は百万円)決算期/売上高/営業利益/経常利益/当期純利益/フリーCF17.3/43,640/4,065/3,929/2,348/1,55318.3/47,592/5,374/5,466/3,833/2,70919.3/51,243/5,609/5,791/4,087/3,402工業用シール材大手の同社ですが、2014年には空気マグネシウム電池の発電能力を3倍に高められる正極材を開発したことで注目されました。
20.3期の中間決算では、経常利益が通期計画に対する進捗率53.8%とまずまずの数字でした。
ミックス係数はやや高いものの、他の項目では軒並み評価できる銘柄ではないかと思いました。
■次世代二次電池関連銘柄のまとめ3銘柄ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?次世代二次電池は、今後の我々の生活スタイルや環境対策を大きく進化させる可能性があるテクノロジーです。
今後もしっかりとウォッチしていこうと思います。
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----執筆者名:薬味多めでブログ名:個人投資家最前線