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薬味多めで:バルカー<7995>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】

発行済 2020-02-10 09:50
更新済 2020-02-10 10:01
&copy; Reuters. 薬味多めで:バルカー<7995>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】

以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」を運営)が執筆したコメントです。

フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----※2020年1月31日7時00分に執筆いつもお世話になっております。

薬味多めでです。

本日はバルカー (T:7995)を長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。

■注目している基本の3項目私は個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。

1)主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること。

2)業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。

つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること。

3)株主還元スタイルを取っていること。

同社は主力とするシール製品をはじめ、樹脂製品などの各種素材製品の設計・製造等を手掛けており、同社製品の使用産業分野は、半導体製造産業、電気·電子機器産業、自動車製造産業など非常に多岐にわたっています。

19.3期は先端産業市場向け高機能シール製品について、国内・韓国工場設備の増強や中国生産拠点を完工したほか、先端産業・プラント市場向けの機能樹脂製品に関しても米国事業の再構築など、グローバル展開に力を入れています。

売上高における海外比率は30%程度ですが、今後は中国や米国を中心に海外比率を引き上げていく戦略をとっています。

株主還元策方針は、配当と自社株買いを含めた株主還元性向について50%を目標にしています。

ここのところ毎年増配しているようですし、今期の年間配当予想は1株につき100円と前期から5円の増配を予定しています。

今期の予想配当利回りは4.07%(1月30日終値で換算)となっています。

こうした事から、同社は1)~3)にあてはまると考えました。

■業績・財務についての分析▽連結業績の推移(単位は百万円)決算期/売上高/営業利益/経常利益/当期純利益15.3/40,120/2,814/3,087/1,80316.3/41,120/3,123/3,058/1,75217.3/43,640/4,065/3,929/2,34818.3/47,592/5,374/5,466/3,83319.3/51,243/5,609/5,791/4,08715.3期からは売上高は右肩上がりで伸びてきています。

20.3期は米中貿易摩擦などの影響により通期業績予想は前期より引き下げて計画しております。

1月29日発表の20.3期3Q決算では、経常利益は33.71億円と通期業績予想47.00億円に対する進捗率71.7%となっています。

▽自己資本比率とROE自己資本比率(20.3期3Q時点):68.5%ROE(19.3期時点):12.4%自己資本比率、ROEも問題なさそうです。

▽ミックス係数(1月30日終値で計算)ミックス係数:17.20目安となる基準のミックス係数11.25以下にはあてはまらないので、同社株式は割安とは言えなさそうです。

▽連結キャッシュフロー毎年営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローはプラスを維持しています。

リーマンショックがあった2008年前後もプラスを維持していたので、素晴らしい実績だと思います。

■買いか?売りか?様子見か?ここまでバルカーの分析を行ってきましたが、個人的には買いたい銘柄だと考えています。

同社の事業が、様々な工業製品や設備に利用される特殊部品という特性上、何か一つの理由で売上が極端に落ち込むというような状況にはなりにくいと考えますが、米中貿易問題などを発端とする世界経済の落ち込みへの懸念はあります。

さすがに世界経済自体が急速にシュリンクしていくような状況に陥ってしまうと、その余波は確実に受けることとなるでしょうが、リーマンショック直後の数期を見てもフリーキャッシュフローをプラスに維持していた実績を考えると、ある程度安心して保有できる銘柄なのかなと感じます。

配当利回りも足元では4%台と日本企業としては高く、株主還元性向も高い状態です。

強いて言えば、ミックス係数が若干高いかなという印象がありますので、本来であればもう少し株価が押したところで拾いたいのが本音です。

とは言え、買いたい要素が多い銘柄と考えますね。

チャート(週足)を見ると、2018年8月の高値(3,715円)と2018年9月の高値(3,290円)を結んだラインが上値抵抗線として頭を抑えていましたが、2019年2月頃には下落基調を弱め、ボックス相場に移行し、2019年10月頃からは再び上昇基調に転じてきていたところと見ています。

2016年11月の安値(1,312円)と2019年8月の安値(1,985円)を結んだラインが下値支持線として機能しそうですので、この水準まで落ちて来た後に反発したのを確認してから拾うのも一考かと思います。

毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。

一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。

----執筆者名:薬味多めでブログ名:個人投資家最前線

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