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前場に注目すべき3つのポイント~大きく下押す局面においては、長期スタンスの買いが意識される

発行済 2020-02-18 08:50
更新済 2020-02-18 09:01
© Reuters.  前場に注目すべき3つのポイント~大きく下押す局面においては、長期スタンスの買いが意識される

18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:大きく下押す局面においては、長期スタンスの買いが意識される■前場の注目材料:ブリヂストン、20/12期調整後営業利益は5%増の3600億円を見込む■シャープ、タイのテレビメーカー買収■大きく下押す局面においては、長期スタンスの買いが意識される18日の日本株市場は、新型コロナウイルスによる感染拡大を警戒しつつ、報道等に振らされやすい相場展開になりそうだ。

17日の米国市場は、プレジデンツデーの祝日となるため、海外勢のフローは限られるだろう。

欧州市場は全般小じっかりであるため、比較的底堅いスタートが見込まれる。

一方で、昨日のアジア市場は中国・上海市場や香港は上昇したが、日本のほか、台湾、韓国、ベトナム、シンガポール、インドなどは下落していることもあり、新型コロナウイルス感染拡大への警戒感を一段と強める状況である。

中国では抗マラリア薬「クロロキン」が有効との見解が伝えられているが、こういった報道は信ぴょう性に欠けるとみられ、楽観的な見方にはつながらないだろう。

短期筋の先物売買によって動きが出たとしても、足元でトレンドが悪化傾向になるため、追随する流れにはなりづらく、短期的な需給に振らされる格好になりそうだ。

一方で、国内では東京マラソンの一般参加が中止になるなど、様々なイベントが中止となっている。

証券界でもカンファレンスなどを中止する動きもみられており、横並び体質の日本企業を鑑みれば、今後もイベント中止が相次ぐことになり、日本経済への影響を警戒する流れが強まり、より慎重な売買に向かわせることになりそうだ。

足元ではマスクなど新型肺炎関連への物色が再燃していることもあり、短期売買が中心。

決算発表が先週末で一巡しているが、改めて業績面を見直した物色も期待しづらいところ。

昨日発表された10-12月期GDPは、実質の季節調整値で前期比1.6%減、年率換算で6.3%減だった。

コンセンサスは年率で3.9%減だったこともあり、予想以上の悪化に。

日本経済は5四半期ぶりのマイナス成長に沈んだが、足元では新型コロナウイルスによる感染拡大に伴う経済への影響が警戒されていることもあり、一段の悪化が不安視されている中では、ショートカバーの勢いも期待しづらいところではある。

もっとも、日経平均は一先ず75日線レベルで下げ渋る格好となり、下ヒゲを残す形となっている。

海外勢のフローは限られるため、先物主導のインデックス売買に引き続き振らされやすい需給状況ではあるものの、早期に25日線レベルを回復してくることが出来れば、マド埋め後の調整一巡感からのリバウンドといった見方にもなろ。

また、前日の動きをみても、大きく下押す局面においては、長期スタンスの買いが意識される。

新型肺炎のピークを見極めつつ、長期スタンスでの押し目を狙いのタイミングを待ちたい。

■ブリヂストン、20/12期調整後営業利益は5%増の3600億円を見込む2019年12月期決算は、売上高が前期比3.4%減の3兆5256億円、世界的な販売不振などが響き、営業利益は同19%減の3260億円だった。

今期から国際会計基準(IFRS)を任意適用する。

2020年12月期の本業のもうけを示す調整後営業利益(国際会計基準)が前期比5%増の3600億円を見込んでいる。

補修用タイヤは乗用車向けとトラック・バス向けで北米や日本、欧州、中国・アジア大洋州地域の全てで販売が伸びると予想する。

■前場の注目材料・上海総合指数は上昇(2983.62、+66.61)・独DAX指数は史上最高値更新・1ドル109円80-90銭・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・トヨタ自 (T:7203)中国「一部生産」再開、日産・ホンダ・マツダも、本格稼働は読めず・パナソニック (T:6752)遠方物を高精度測距、車載センサーに活用・小糸製 (T:7276)車載用ライダー開発で米VBに出資・日阪製作所 (T:6247)滅菌装置の新工場、100億円で奈良に・シャープ (T:6753)タイのテレビメーカー買収・参天製薬 (T:4536)アルファベットの子会社と合弁、眼科診療を支援☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪準備銀行2月理事会議事要旨

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