(ブルームバーグ): 米電気自動車メーカーのテスラが中国で確保した融資は、米証券取引委員会(SEC)の調査対象となっている可能性があると、エバコアISIのアナリストが指摘した。テスラは先週、SECの調査を受けていることを明らかにしていた。
テスラは昨年中国の銀行と結んだ融資契約によって、設備投資の計上の先送りが可能になった可能性があると、エバコアのアナリスト、クリス・マクナリー氏が14日のリポートで指摘。融資契約は昨年のテスラの設備投資が13億ドル(約1430億円)にとどまった一因にもなっている可能性があるという。これは予算の上限25億ドルの半分を若干上回る水準だ。
「テスラの上海工場と極めて少ない設備投資についてSECが調べている可能性がある」とマクナリー氏は指摘した。テスラの担当者にコメントを求めたがこれまで返答はない。SECのジュディー・バーンズ報道官はコメントを控えた。
テスラは先週の届け出で、SECが昨年12月4日に同社に召喚状を送付し、「一部の財務データおよびテスラの通常の資金調達を含む契約」に関する情報を求めたことを明らかにしていた。
原題:Tesla China Funding May Be Subject of SEC Inquiry, Evercore Says(抜粋)
--取材協力:Matt Robinson.
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