(ブルームバーグ): 米アップルが中国での新型コロナウイルス流行の売り上げへの影響について警告を発したことで、国債に逃避する投資家が増え、利回り曲線(イールドカーブ)のフラット化が進んだ。
18日は世界的にイールドカーブが平たん化し、世界の経済成長を巡る懸念の高まりを示唆した。米国債では2年物と10年物のスプレッドが約15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と昨年11月以来の小ささとなった。5年物と30年物では60bpと、同年12月以来最も小幅な開き。
日本やドイツ、英国でも同様の動きが見られた。米中の貿易合意を受けたほか、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退したことで、成長回復とイールドカーブのスティープ化が見込まれていた昨年終盤とは対照的な展開となっている。
BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンジェン、ジョン・ヒル、ベン・ジェフリーの3氏は18日のリポートで、米国債のイールドカーブ平たん化で「リセッション(景気後退)の可能性が再び浮上したという声が出始めるのは確実だ」と指摘した。
原題:Apple Flattens Yield Curves in Sign of Renewed Recession Watch(抜粋)
--取材協力:James Hirai.
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