前場に注目すべき3つのポイント~自律反発期待も、2番底を意識したスタンスにもなりやすい2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:自律反発期待も、2番底を意識したスタンスにもなりやすい■前場の注目材料:西松屋チェ、20/2営業利益47.0%減、21/2予想146.3%増■日本電産、圧縮機を買収、オーストリア社から冷蔵庫用■自律反発期待も、2番底を意識したスタンスにもなりやすい2日の日本株市場は、下値不安の強い相場展開になりそうだ。
1日の米国市場では、NYダウが973ドル安だった。
米国政府が新型ウイルスによる死亡者数が10万~24万人に達するとの見通しを示し、特に今後2週間は痛みを伴う厳しい状況になると警告すると、企業収益や景気にさらなる悪影響を与えるとの懸念が高まり投資家心理が悪化した。
また、ADP雇用統計やISM製造業景況指数も予想通りの悪化となり、不安感が強まっていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の17585円。
円相場は1ドル107円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行しようが、昨日の後場半ば辺りの急落に対する自律反発も意識されるところであろう。
もっとも、商いが膨らみづらい需給状況であり、昨日の東証1部の売買代金は3月6日以来の3兆円を下回っている。
指値状況も薄く、先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況は変わらないとみられる。
日銀のETF買い入れ額の減額によって下支えも期待しづらいところである。
そのため、指数連動性の大きい主力処は避けられ、引き続き新型コロナウイルスに関連するセクターや銘柄に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
ただ、昨日の様な急落局面においては資金が集まっていた銘柄ほど逃げ足も速まるため、より荒い値動きにもなりやすい。
材料株についても、選別色が強まってくることが考えられる。
日経平均は昨日の急落局面で、一時18000円を割り込んでいる。
シカゴ先物にサヤ寄せするようだと、節目の17500円辺りが意識されるほか、センチメントも悪化しているため、2番底を意識したスタンスにもなりやすい。
押し目を探る流れよりも、ミニ先物等による個人主体のショート戦略の流れも強まりやすいところである。
■西松屋チェ、20/2営業利益47.0%減、21/2予想146.3%増西松屋チェ (T:7545)の2020年2月期決算は、売上高は前期比3.5%増の1429.54億円、営業利益は同47.0%減の19.08億円だった。
2月に下方修正した数値からは若干上振れしている。
2021年2月期については、売上高は前期比4.9%増の1500億円、営業利益が同146.3%増の47憶円を見込んでいる。
営業利益はコンセンサス(44億円程度)を上回る。
■前場の注目材料・米長期金利は低下・日銀のETF購入・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・SUBARU (T:7270)国内の全生産停止、11日から来月1日・スズキ (T:7269)国内全工場を6日再開・シャープ (T:6753)欧印中でもマスク生産へ・アンジェス (T:4563)阪大と予防ワクチン特許出願・三菱ロジスネクスト (T:7105)滋賀工場に新実験施設、開発機能を集約・日本電産 (T:6594)圧縮機を買収、オーストリア社から冷蔵庫用・大日印 (T:7912)旅行関連を強化、JTBグループ会社買収☆前場のイベントスケジュール・特になし
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