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東京外為市場・15時=ドル92円後半、下値メドの92円半ばでは下げ渋る

発行済 2010-04-13 15:48

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 92.82/86  1.3587/88  126.09/14

正午現在   92.73/78  1.3583/88  125.97/04

午前9時現在 93.18/23  1.3586/87  126.62/64

NY17時現在 93.20/23  1.3583/86  126.71/76

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 [東京 13日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時

点から下落し92円後半で推移している。米国株先物が軟調に推移するなど金融マーケッ

ト全般がリスク・オフに振れるなかでドル/円、クロス円とも水準を切り下げた。しかし

市場が下値メドとみていた92円半ばでは下げ渋った。ユーロ/ドルもギリシャ支援合

意を受けて開けたギャップを意識して下げ渋り、1.35ドル後半を中心にもみあった。

 ドル/円は朝方の93円前半からじりじりと水準を切り下げ92.57円まで売られて

2週間ぶり安値をつけた。朝方に商品投資顧問(CTA)や本邦機関投資家の売りを浴び

ユーロ/円が急落したことでドル/円も連れ安したほか「日銀の展望リポートで201

1年度上昇率をゼロ%近辺に上方修正する可能性があるとの報道や白川日銀総裁の発言で

ドル/円はやや下振れた」(外資系銀行ディレクター)という。

 日銀の白川方明総裁は、参院財政金融委員会で半期報告を行い、CPIの下落幅は今後

縮小していく、との見方を示したうえで、景気持ち直しの持続傾向が明確になっていると

述べ、報道とともに市場の追加緩和観測を後退させた。

 市場が注目したのは、これまでドル/円の下値メドと目されてきた92円半ばをキープ

できるかどうか。米国株先物や日経平均などの株価を含めて金融マーケットの地合いがい

ったんリスク・オフに傾いたことから、ドル/円、クロス円ともじりじり水準を切り下げ

た。

 「株価を含めて全般にリスク・オフの地合いになっている。株価は買われすぎゾーンに

入っているとみられ、リスク・ポジションをいったん落とす動きになっている」(大手銀

行)との声が出ている。

 米国株の動向は、リスクセンチメントをみるうえで指標になっているが、米ダウ工業株

30種<.DJI>は米企業決算が本格化した12日、終値ベースで2008年9月以来約1年

7カ月ぶりに1万1000ドル台に乗せた。しかし、きょうのグローベックス市場では米

国株先物は軟調な推移になった。

 日興コーディアル証券シニアストラテジストの河田剛氏は「米国株価はすでに業績回復

を先取りしている。決算発表後は、好材料出尽くしになりそうだ。ここからの上げ余地は

小さく、いったんスピード調整だろう。当面のレンジは1万0800─1万1300ドル

付近だ」とみている。

 ドル/円は「94円後半の直近高値に対するレンジの下値は92円半ばから92円前半

でいいはず。ただ、リスク・オフの流れ次第で、92円をしっかり割り込むようなら下値

余地が広がるだろう。どの程度走るかは不透明だが、92.50円割れにはストップロス

もありそうだ」(大手銀行)と警戒する声が上がった。

 しかし、ドル/円は92.57円で下げ渋って下値をキープ。「これまでの値動きが速

かったためドルを買えていない参加者も多く、下値では買いが入る」(外資系銀行ディレ

クター)という。

 クロス/円も、125.70円まで売られて、12日にギリシャ支援合意を受けてアジ

ア時間にあけたマドを埋めたところで下げ一服となった。

 一方、ユーロ/ドルはマド埋め回避。ギリシャ支援合意を受けて12日に1.3500

─1.3560ドル前後のマドをあけたが、「マドは、埋まらないとそこで押し目買いが

入ってサポートになるため、下げ渋っている。きょうのギリシャの入札待ちというムード

も強い」(外資系銀行ディレクター)との声が聞かれた。結局、短期的な方向感が乏しい

なかを、ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルとも、意識されていた節目で下げ渋る展開

になった。

 きょうのTB入札はギリシャにとって、円滑な市場調達に向けた最初の試金石。市場で

は、ドイツなどにとってベストシナリオは、合意した支援策が市場へのけん制となって入

札金利が下がり、ギリシャが低コストで資金を市場調達することで実際には支援策を発動

せずにすむこととみられている。ただ「期間の短いTB入札でそこまで見極めがつくかは

疑問」(外資系銀行ディレクター)との見方も出ている。

 一方、新華社報道によると、人民元切り上げをめぐって注目された米中首脳会談では、

中国の胡錦涛国家主席は、オバマ米大統領に対し、中国は人民元の改革で独自の道を「堅

持する」と表明した。「すぐに人民元切り上げが実施されるわけでもなさそうだとの見方

から、アジア通貨でこれまでのロングポジションを巻き戻す動きがでた」(大手銀行)と

いう。これは、ドル/円ではドルの買い戻しになるが「対アジア通貨では、これまでドル

とともに円も売られていた」(大手銀行)ことから、この巻き戻しの円買いも出て売り買

いは交錯したという。

  

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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