21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:内需系や中小型株へ資金シフト■前場の注目材料:森永菓、20/3上方修正 営業利益212億円←210億円■荏原、海外7割に拡大、積極M&Aで標準ポンプ製販増強■内需系や中小型株へ資金シフト21日の日本株市場は売り先行となろうが、次第に底堅さは意識されやすいところである。
20日の米国市場では、NYダウが592ドル安と反落。
中小企業支援策の追加資金を巡り民主党と共和党の協議が難航していることを嫌気して、売りが先行。
NY原油先物(5月限)が急落し歴史上初めてのマイナス圏での取引に入ると、株式相場も下げ幅を拡大する展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円安の19310円。
円相場は1ドル107円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行することになろう。
原油先物相場がマイナス価格で終えるなどパニック的に下げたことにより、やや神経質になりやすいとみられる。
ただし、日経平均は足元で日中値幅が縮小しており、落ち着きはみられているため、売り一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。
昨日の調整局面においても、日銀ETF買入が期待できない状況の中で底堅さが意識されていた。
そのため、資源株などは嫌気売りの流れに向かいやすいだろうが、全体としては新型コロナウイルスの影響による経済再開の出口戦略を期待した流れに向かいやすく、底堅さが意識される展開が見込まれる。
また、先物主導によるインデックスに絡んだ売買から売りが先行するだろうが、原油安メリットも意識されやすく、内需系に向かいやすい。
さらに、原油安の影響がない新興市場の中小型株へは、個人主体の短期資金が向かいやすい需給状況は続きやすいだろう。
■森永菓、20/3上方修正 営業利益212億円←210億円森永菓 (T:2201)は2020年3月期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の2088億円から2120億円、営業利益が210億円から212億円に上方修正している。
一方で、特別利益及び特別損失を計上する見込みであることから、親会社株主に帰属する当期純利益を前回発表予想数値から下方修正している。
■前場の注目材料・米長期金利は低下・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・パナソニック (T:6752)マスク参入、シャープは提供先拡大・ブリヂストン (T:5108)国内11工場の稼働一時停止・KYB (T:7242)緩衝器の設計を標準化、自動化設備導入に弾み・荏原 (T:6361)海外7割に拡大、積極M&Aで標準ポンプ製販増強・栗本鐵工所 (T:5602)無人稼働を拡大、大阪基幹工場に大型機・東和薬品 (T:4553)大阪精神医療センターと認知症のバイオマーカーで連携☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪準備銀行4月理事会議事要旨
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