オムロン (T:6645):6000円(+290円)大幅反発。
前日に20年3月期決算を発表している。
営業利益は548億円で会社計画450億円を大幅に上回り、520億円程度の市場予想も上回っている。
半導体業界向けの回復継続などが上振れの背景に。
一方、21年3月期見通しは配当予想も含めて未定としている。
新型コロナウイルスの影響で足元の売上などは減少傾向にあるもようだが、実績値の上振れを評価する動きが先行へ。
ディスコ (T:6146):23820円(-860円)反落。
前日に20年3月期の決算を発表している。
1-3月期営業利益は検収基準で108億円、コンセンサスは上振れだが、先に個別売上速報や観測報道が伝わっているため、インパクトは乏しくなっている。
一方、4-6月期見通しは同基準で76億円、為替前提など保守的ともみられるが、市場予想の105億円程度を大きく下回っており、ここまで株価の回復基調が続いていたことから戻り売りの材料とされているもよう。
中外薬 (T:4519):13570円(+340円)大幅反発。
前日に第1四半期決算を発表、コア営業利益は741億円で前年同期比54.7%の大幅増益、抗リウマチ薬アクテムラ、血友病治療薬ヘムライブラなどの好調を背景に、期待以上の好決算となっている。
また、国内で臨床試験を準備している新型コロナウイルスによる重症肺炎治療薬に関して、年内の製造販売申請を目指す方針としていることも期待材料視されているようだ。
メドレック (T:4586):373円(-23円)一時大幅高。
欧州特許庁から経皮吸収コロイド型液剤の特許査定の通知があったと発表している。
メドレックス独自の基本特許の一つで、アルツハイマー治療貼付剤MRX-7MLLをカバーするものという。
今回の特許の有効期限は34年まで。
日本では登録済みで、米国と中国には出願中。
22日に発表したマイクロニードルの製造方法に関する日本の特許査定も引き続き買い材料視され、寄り付き後は大幅高となったが、株価はその後マイナスに転じている。
キヤノン (T:7751):2085.5円(-59.5円)大幅安。
前日に第1四半期の決算を発表している。
営業利益は329億円で前年同期比18.7%減益、280億円程度の市場コンセンサスは上振れる着地となった。
新型コロナウイルス感染拡大によるマイナス影響は200億円程度であったと試算しているもよう。
一方、通期予想は従来見通しを取り下げて未定としている。
第1四半期末の在庫水準が高水準を継続していることもあって、今後の先行き不透明感は一段と強まる格好に。
NexTone (T:7094):4590円(-350円)朝高後マイナス転換。
エイベックス (T:7860)傘下のエイベックス・テクノロジーズ(東京都港区)及び著作権侵害対策を手掛けるVobile Japan(東京都渋谷区)と利用楽曲特定や音楽著作権管理のシステム構築を目的に基本合意書を締結したと発表している。
3社でデジタルコンテンツに関する権利の記録や分配を行うブロックチェーン技術のほか、動画・静止画・音声を識別するためのAI技術を活用した実証実験を行う。
エーアイ (T:4388):1569円(+12円)続伸。
高品質音声合成AITalkが共同通信社(東京都港区)が開発する「放送原稿読み上げシステム」(よみあげクン)に採用されたと発表している。
ニュースや災害速報をAITalk WebAPIで音声合成し、ナレーション音声として放送する。
同システムは4月から契約放送局の12社が利用開始しており、静岡エフエム放送など4局でオンエアが始まっているという。
今回の採用でAITalkの市場開拓が進むとの期待から買いが入っているようだ。