18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:値幅妙味のある新興市場の中小型株などにシフト■前場の注目材料:商船三井、21/3期経常益トントン見通し■アイシン精機、世界100工場をデジタル化、稼働状況確認・最適な素形材加工■値幅妙味のある新興市場の中小型株などにシフト18日の日本株市場は、方向感の掴みづらい展開になりそうである。
17日の米国市場ではNYダウが170ドル安となったが、ナスダックは小幅に上昇しており、まちまちの展開。
買い先行で始まったが、中国・北京の感染拡大やテキサス州のウイルス患者入院数の急増が伝えられると、感染第2波への懸念が上値を抑え、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の22460円。
円相場は1ドル106円90銭台とやや円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い先行の展開となろう。
日経225先物はナイトセッションで一時22720円まで上昇する場面もみられていたが、米国市場の流れを受けて、ほぼ安値圏で取引を終えている。
東証1部の出来高が膨れない状況では薄商いの中を先物主導によるインデックス売買に大きく振らされやすいこともあり、グローベックスの米株先物の動向やメディア報道等を受けた短期筋の商いには注視しておきたい。
また、感染第2波への警戒が高まっているほか、北朝鮮の地政学リスクへの警戒も手掛けづらくさせそうである。
一方でニューヨーク市の経済再開による第2段階を22日から開始すると伝わっており、下へは売り込みづらいところだろう。
こう着感が強まる中で、物色の流れは個別に材料が出ている銘柄のほか、バイオや防衛といったテーマ株に資金がシフトしやすい。
その他、日経平均はこう着ながらも日銀のETF買い入れへの思惑等もあって、底堅さが意識されやすい。
センチメントは悪化せず、個人主体の資金などは値幅妙味のある新興市場の中小型株などにシフトしやすいだろう。
また、個別では任天堂 (T:7974)が新作ゲームを発表した。
ファーストリテ (T:9983)は明日からエアリズムのマスクが発売される予定である。
これらを手掛かりにTOPIXを下支えする格好となれば、相場全体の底堅さから押し目拾いの動きに広がりがみられてくる可能性も期待されよう。
■商船三井、21/3期経常益トントン見通し商船三井 (T:9104)は2021年3月期の連結経常損益がトントンになりそうだと発表。
従来は新型コロナウイルスの感染拡大の状況として2つのケースを想定して100億円から400億円の経常赤字としていた。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(9910.53、+14.66)・SOX指数は上昇(1984.08、+18.39)・VIX指数は低下(33.47、-0.20)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・世界的な経済活動再開・日米欧の大型経済対策・コロナ収束後の業績回復期待・アイシン精機 (T:7259)世界100工場をデジタル化、稼働状況確認・最適な素形材加工・パナソニック (T:6752)テスラと3年契約、EV電池の価格見直し・NTN (T:6472)21年3月期の設備投資半減、200億円以下に厳選・パナソニック (T:6752)インドネシア・比でブレーカー参入、売上高8割増へ・KDDI (T:9433)来年度内に5G基地局5万局整備、4G周波数を転用・ロート製薬 (T:4527)製剤・調合ロボ導入、化粧品開発で自動化・ニプロ (T:8086)中国に営業2拠点新設・シスメックス (T:6869)抗体検査試薬、4種開発☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪・5月失業率(予想:6.9%、4月:6.2%)・10:30 豪・5月雇用者数増減(予想:-7.88万人、4月:-59.43万人)
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