H.I.S. (T:9603):1690円(-153円)大幅続落。
前日に上半期の決算を発表、営業損益は14.7億円の赤字となり、17億円の黒字予想としていた通期ガイダンスは今回取り下げられている。
先に上半期の下方修正を発表済みであり、通期予想取り下げとともに大きなインパクトはないとみられる。
ただ、ホテル事業の先行き懸念などコロナ後の重点施策には不透明感が残るとの見方もあり、足元の業績悪化をあらためて懸念視する動きが強まる方向に。
富士通ゼ (T:6755):2206円(+106円)大幅反発。
未定としていた21年3月期業績予想、並びに配当予想を公表している。
営業利益は160億円で前期比7.1%増益、130億円程度の市場コンセンサスを上回っている。
また、年間配当金も前期比2円増配の30円としている。
新型コロナによる営業利益へのマイナス影響は75億円としているようだ。
下半期以降の順調な需要回復を想定した増益ガイダンスをポジティブに捉える動きが先行。
サンバイオ (T:4592):1823円(+60円)大幅に3日ぶり反発。
再生細胞薬「SB623」が外傷性脳損傷での後遺症改善を効能として「希少疾病用再生医療等製品」に指定されたと発表している。
指定されると助成金の交付や税額控除に加え、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構などによる指導・助言、優先審査を受けられる。
サンバイオは慢性期外傷性脳損傷を適応疾患とし、SB623の21年1月期中の国内承認申請に向け準備を進めている。
オリンパス (T:7733):2093円(+174.5円)急伸。
デジカメを中心とする映像事業を投資ファンドの日本産業パートナーズに売却すると発表している。
9月末までに正式契約を締結して、年内に売却を完了させる予定のようだ。
売却額などは明らかにしていない。
同事業はこれまで3期連続で営業赤字を継続するなど業績の足を引っ張ってきており、事業売却による医療事業への経営資源集中を評価する動きが優勢になっている。
NEC (T:6701):5220円(+170円)大幅反発。
NTT (T:9432)が約5%を出資して、第3位の株主になると報じられている。
出資額は約600億円となるもよう。
また、5Gネットワークにおける通信回線を制御する基幹装置など先端通信網を共同開発することが分かったとも伝わっている。
世界的に保護主義が強まるなか、社会インフラでの国産技術維持に取り組んでいくようだ。
両社では「6G」の技術開発も視野に入れるとされるなど、NTTとの協業深化をプラス視する動きになっている。
コパ・コーポレーション (T:7689):4695円公開価格(2000円)の2.3倍となる4530円で初値を付けた。
24日に上場したが、買い注文が殺到して取引が成立しなかった。
会社設立は98年10月21日。
実演販売を利用した商品卸売などを手掛ける。
21年3月期の営業利益予想は前期比17.9%減の7.08億円。
インターネット通販が好調な一方、新型コロナウイルスの影響が20年9月まで及ぶと想定し、ベンダー販売などの減少を見込む。
また、人件費の増加などで販管費が膨らむ見通し。
弁護士コム (T:6027):10790円(-280円)上場来高値更新後マイナス転換。
カナミックネットワーク (T:3939)が弁護士ドットコムと業務提携したと発表している。
弁護士ドットコムが運営するクラウド契約サービス「クラウドサイン」とカナミックネットワークが提供するICTソリューションをシステム連携させて販売する。
医療・看護・介護・保育等事業者の契約書締結作業の効率化とテレワークの推進が目的で、クラウドサインを導入する企業が増えるとの期待から買いが入ったようだ。