2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:全銘柄取引停止が個人主体の需給状況にどの程度影響を与えているかを見極め
- ■フジ、2Q方修正 営業利益25.78億円←11.0億円
- ■前場の注目材料:パナソニック、来年9月に岡山工場閉鎖、放送関連製品が低迷
■全銘柄取引停止が個人主体の需給状況にどの程度影響を与えているかを見極め2日の日本株市場は、こう着感が強まりやすいだろうが、底堅さは意識されやすい。
1日の米国市場はNYダウが35ドル高、ナスダックが159ポイント高だった。
追加経済救済策の合意期待に加え週次新規失業保険申請件数が予想以上に減少し3月来の低水準となったことが材料視され買い先行で始まった。
その後、9月ISM製造業景況指数が予想を下回ったほかムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長の交渉継続も合意の発表がなく失望感から一時下落に転じる局面もあったが、ハイテク株の上昇が下支えとなった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の23335円。
円相場は1ドル105円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小じっかりのスタートとなりそうだ。
昨日の全銘柄取引停止の影響もあり、海外勢の2日分のオーダーが入ることになるため、コア銘柄の底堅さが意識されやすいだろう。
ただし、米雇用統計の発表を控えているほか、追加の経済対策の合意を見極めたいとする模様眺めムード、さらに欧米での新型コロナウイルス感染症の再拡大が警戒視されやすく、積極的な上値追いの動きは期待しづらいところであろう。
そのため、寄り付き後の底堅さを見極めたいところであり、足元のレンジとなった権利行使価格23125円から23375円の上限を捉えてくることが出来るかが注目される。
NT倍率は直近で上昇をみせてきており、抵抗線レベルを捉えてきている。
米国市場の流れを引き継ぐ格好からハイテク株が強含みの展開となるようだと、日経225型の買いが意識されやすい。
先物市場ではクレディスイスの売りが目立っていたこともあり、ショートカバーに向かわせやすいだろう。
そのほか、昨日の全銘柄取引停止による個人主体の需給状況にどの程度影響を与えているかを見極めたいところでもある。
機会損失の影響次第では、中小型株への利益確定の流れが強まる可能性もあるため、注視する必要があるだろう。
また、IPO銘柄への資金集中が目立っていたこともあり、IPO銘柄の動向も意識しておきたいところである。
■フジ、2Q方修正 営業利益25.78億円←11.0億円フジ (T:8278)は第2四半期業績予想の修正を発表。
売上高は1540億円から1543.9億円、営業利益は11億円から25.78億円に上方修正した。
4月の緊急事態宣言を受けた急激な需要変化に直面する中、利益率の改善に取組み、計画を大幅に上回る販売費及び一般管理費の削減を実行した結果、従来の業績予想を上回った。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(27816.90、+35.20)・ナスダック総合指数は上昇(11326.51、+159.00)・シカゴ日経225先物は上昇(23335、大阪比+25)・1ドル105円50-60銭・SOX指数は上昇(2291.77、+47.65)・日銀のETF購入・米経済対策への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・パナソニック (T:6752)来年9月に岡山工場閉鎖、放送関連製品が低迷・日本ペイントHD (T:4612)車塗料を再編、NPACが統括、地域ごとに事業統合・ソニー (T:6758)シチズン時計・セイコーと協業、スマートウオッチで・三井物産 (T:8031)ブラジルでモビリティーサービス創出・三菱自 (T:7211)構造改革にまい進、国内で希望退職600人規模・日産自 (T:7201)事業体制再編、4地域区分に・SCREEN (T:7735)7—9月期、半導体製造装置受注27%増、台湾・NANDけん引・ダイキン (T:6367)RPA使い定型業務削減、全社で10万時間・NEC (T:6701)SaaS新会社設立、米投資ファンドと協業・東海カーボン (T:5301)黒鉛電極の値上げ交渉開始、需要増見据え安定供給へ・住友ベークライト (T:4203)川澄化を連結子会社化、医療機器でシナジー・住友化学 (T:4005)サウジ社に790億円融資、石油・石化の運転資金向け・旭化成 (T:3407)ファブリック買収完了、アディエントの車内装☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪・8月小売売上高(前月比予想:-4.2%、7月:+3.2%)
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