■NY株式:NYダウ650ドル安、新型コロナ拡大や追加経済対策の交渉行き詰まりを嫌気米国株式相場は下落。
ダウ平均は650.19ドル安の27685.38ドル、ナスダックは189.35ポイント安の11358.94ポイントで取引を終了した。
欧米で新型コロナウイルス感染が一段と拡大し、一部欧州地域では規制強化で世界経済の見通しが悪化したため寄り付きから下落。
さらに、米国大統領選への不透明感や追加経済対策の交渉行き詰まりで投資家心理がさらに悪化し、引けにかけて下げ幅を拡大した。
セクター別では、エネルギーが大きく下げた。
航空会社のアメリカン(AAL)、ユナイテッド(UAL)、デルタ(DAL)やクルーズ運営のロイヤルカリビアン(RCL)、カーニバル(CCL)はウイルスの再流行が営業にさらに支障を与えるとの懸念に軒並み下落した。
ドーナツチェーンなどのダンキン・ブランズ(DNKN)はプライベートエクイティー投資会社への身売り交渉を行っているとの報道を好感し急伸。
バイオのミラティ・セラピューティクス(MRTX)は同社開発の肺癌治療薬を巡る治験の良好な結果を好感し急伸した。
クドロー国家経済会議(NEC)委員長はインタビューで、追加経済対策を巡る交渉が「膠着している」と認めたが、「終了していないことはプラス材料だ」と主張した。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:ドル上げ渋り、追加経済対策交渉は行き詰まる26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円06銭まで上昇後、104円82銭まで下落して104円84銭で引けた。
新型コロナウイルスの感染拡大や追加経済対策への期待後退でリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1806ドルまで弱含んだのち、1.1826ドルまで反発し、1.1810ドルで引けた。
独10月IFO企業景況感指数の悪化を嫌気したユーロ売りが引き続き上値を抑制した。
ユーロ・円は124円16銭まで上昇後、123円79銭まで反落。
ポンド・ドルは1.3056ドルから1.2995ドルまで下落。
ドル・スイスは0.9065フランから0.9081フランまで上昇。
ジョルダン・スイス国立銀行(SNB)総裁によるフラン高是正発言でフラン売りが優勢となった。
■NY原油:続落で38.56ドル、株安を嫌気した売りが入るNY原油先物12月限は続落(NYMEX原油12月限終値:38.56 ↓1.29)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-1.29ドルの1バレル=38.56ドルで取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは38.28ドル−39.74ドル。
アジア市場の序盤で39.74ドルまで買われたものの、その後は軟調推移。
株安を嫌気してニューヨーク市場で38.28ドルまで下落しており、通常取引終了後の時間外取引では38ドル台半ば近辺での取引が続いた。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 24.54ドル -0.36ドル(-1.45%)モルガン・スタンレー(MS) 50.32ドル -1.55ドル(-2.99%)ゴールドマン・サックス(GS)201.14ドル -3.90ドル(-1.90%)インテル(INTC) 46.72ドル -1.48ドル(-3.07%)アップル(AAPL) 115.05ドル +0.01ドル(+0.01%)アルファベット(GOOG) 1590.45ドル -50.55ドル(-3.08%)フェイスブック(FB) 277.11ドル -7.68ドル(-2.70%)キャタピラー(CAT) 163.20ドル -5.39ドル(-3.20%)アルコア(AA) 13.00ドル -0.47ドル(-3.49%)ウォルマート(WMT) 142.16ドル -1.69ドル(-1.17%)