（カッコ内は前営業日比）
ダウ工業株３０種（ドル）<.DJI>
終値 10172.53（＋273.28）
前営業日終値 9899.25（ ‐40.73）
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2218.71（ ＋59.86）
前営業日終値 2158.85（ ‐11.72）
Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>
終値 1086.84（ ＋31.15）
前営業日終値 1055.69（ ‐6.31）
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［ニューヨーク １０日 ロイター］ １０日の米株式相場は急反発。ユーロ圏債券市
場に明るい兆しが見られたことや、前日売り込まれたエネルギー株に買いが入ったことが
大幅高につながった。
エネルギー株はＳ＆Ｐ総合５００種の中で４銘柄を除いてすべてが上昇し、全般的な上
げを主導した。
Ｓ＆Ｐエネルギー株指数<.GSPE>は４．９％高。前日に１６％近く急落していた英石油
大手ＢＰ
投資判断引き上げを受け、油田サービスのベイカー・ヒューズ
上げた。
ダウ工業株３０種<.DJI>は２７３．２８ドル（２．７６％）高の１万０１７２．５３
ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は５９．８６ポイント（２．７７％）高の２２１８．７１。
Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>は３１．１５ポイント（２．９５％）高の１０８６．８４。
スペイン財務省が１０日実施した３年物新発国債（利率２．５％）入札ではおう盛な需
要が見られ、落札額は３９億ユーロ（４７億ドル）と目標だった３０億─４０億ユーロの
上限付近となった。これを受け、債務問題を抱える欧州諸国の国債需要に対する投資家の
懸念が後退した。ユーロは対ドルで１．２％上昇し、１ユーロ＝１．２１ドルを上回る水
準をつけた。
中国が５月の貿易統計で輸出が前年比５０％近く増加したことを確認したことも、欧州
危機が世界経済に及ぼす影響をめぐる懸念の緩和につながった。
チェース・インベストメント・カウンセルのポートフォリオマネジャーは「スペインの
国債入札は好調だった。中国の輸出の強さも好材料になった」と述べ、市場の主な下落要
因になる多くの材料に関して、ポジティブなニュースが相次いだと指摘した。
Ｓ＆Ｐ総合５００種はチャート上でＭＡＣＤが「バイ」シグナルを発し、強気相場を示
した。またＳ＆Ｐとダウが１４日移動平均を上回って終了したことも短期的な強気相場を
示している。
この日は住宅関連株も買われた。上院のリード民主党院内総務が、住宅購入者向け税額
控除措置の一部延長を提案したことが好感された。
ラディアン・グループ
指数<.HGX>は４．７％高。
一方、ゴールドマン・サックス
提訴した米証券取引委員会（ＳＥＣ）が、これとは別に同社のモーゲージ関連証券取引に
ついて調査を行っていると関係筋が述べたことが嫌気された。