25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:急ピッチの上昇に対してショートカバーの流れが強まりやすい
- ■ソフトウェアS、20/10下方修正 営業利益33.63億円←42.38億円
- ■前場の注目材料:エプソン、大容量インク搭載プリンター増産、在宅勤務向け好調
■急ピッチの上昇に対してショートカバーの流れが強まりやすい25日の日本株市場は堅調な相場展開になりそうだ。
24日の米国市場ではNYダウが454ドル高で3万ドルの大台を突破した。
ワクチンの実用化期待やバイデン氏への正式な政権移行開始で政治的な不透明感が緩和、さらに次期財務長官に選出されたイエレン前FRB議長が大規模財政策を支持するとの期待で、来年の経済活動本格化を織り込む流れとなった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円高の26470円。
円相場は1ドル104円40銭台で推移している。
日経平均は前日に大幅反発で26000円を突破し、本日もシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開となり、26500円を意識した流れになりそうである。
短期的な過熱感が警戒されそうだが、急ピッチの上昇に対してショートカバーの流れが強まりやすい需給状況であろう。
買い方は過熱警戒感から積極的な上値追いは慎重になりやすいところであり、大きくロングに傾いている状況ではないだろう。
今週はNTTドコモ (T:9437)TOB成立に伴う再投資への思惑や構成銘柄からの除外に伴う調整買いがTOPIX型に入ること、さらに今週から12月前半には中間配当の支払いに伴う再投資も意識されており、良好な需給状況の中で売り方は厳しい状況であろう。
また、米VIX指数は一時21ポイントを割り込むなどリスクオン状態であり、売り方の買い戻しのほかヘッジ対応に買いニーズが大きいだろう。
来月のメジャーSQ時にはファイザーのワクチンの承認結果が明らかになると考えられるため、よりショートカバーの流れが意識されやすい。
物色の流れとしてはインデックスに絡んだ売買が中心になりやすい。
また、昨日はEV関連が軒並み上昇していたが、本日も引き続きテーマ物色で注目されるようだと、個人主体のセンチメントを明るくさせそうだ。
また、1200ポイントを挟んでのこう着が続いていたマザーズ指数であるがこれを上放れつつある。
まずは10月22日の下落以降、上値を抑えられている25日線を明確に上放れてくるかが注目され、これをクリアしてくるようだと、中小型株物色においても物色対象に広がりがみられそうである。
■ソフトウェアS、20/10下方修正 営業利益33.63億円←42.38億円ソフトウェアS (T:3733)は2020年10月期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の235億円から204.99億円、営業利益を従来の42.38億円から33.63億円に下方修正した。
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて医療機関の経営も厳しさを増す中で、医療機関が設備投資を先送りする傾向が強まった。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(26165.59、+638.22)・NYダウは上昇(30046.24、+454.97)・ナスダック総合指数は上昇(12036.79、+156.15)・シカゴ日経225先物は上昇(26470、大阪比+240)・1ドル104円40-50銭・SOX指数は上昇(2609.01、+13.75)・VIX指数は低下(21.64、-1.02)・原油先物は上昇(44.91、+1.85)・日銀のETF購入・米経済対策への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・エプソン (T:6724)大容量インク搭載プリンター増産、在宅勤務向け好調・川重 (T:7012)原子力事業をアトックスに譲渡・東急 (T:9005)東急など複数の自動運転を遠隔監視、伊豆で実証・SUBARU (T:7270)ソフトバンクと自動運転で合流成功、5G制御実証・日本製鉄 (T:5401)千葉・君津の第2高炉再稼働☆前場のイベントスケジュール・特になし
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