10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:景気敏感株への物色に向かわせやすい■ACCESS、3Q営業損失 赤字拡大▲25.41億円■前場の注目材料:KDDI、料金見直し示唆、au値下げは明言せず■景気敏感株への物色に向かわせやすい10日の日本株市場は売り一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。
9日の米国市場ではNYダウが105ドル安だった。
良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。
しかし、追加経済対策を巡りトランプ政権が新たに提示した9160億ドル規模の妥協案を民主党が却下し、マコーネル上院院内総務が非難すると、年内の合意成立への期待が後退し大きく下落して引けている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の26690円。
円相場は1ドル104円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行の展開となろう。
前日上昇に対する反動安が意識されるが、26500円辺りが支持線として意識されやすく、売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。
また、フェイスブックは連邦取引委員会(FTC)及び46州が独禁法違反で同社を提訴したことが嫌気され下落しており、他のクオリティ株への利益確定売りにつながっている面がある。
ナスダックの弱い値動きもハイテク株への重石となりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向も注目されよう。
ただし、米国の最近の値動きについては、経済対策を巡る協議に関連した報道に振らされており、それを受けた市場反応も日々変わっており、合意成立を見極めるまでは積極的な売買を手控えさせることになりそうだ。
年末合意ができないようだと、クオリティ株への利益確定の流れが強まりやすくなる点は想定しておきたいところである。
とはいえ、NYダウは利食いに押されつつも3万ドルをキープしており、景気敏感株への物色に向かわせやすいところ。
そのほか、先物市場では明日のメジャーSQに絡んだロールオーバーは概ね一巡したと考えられる。
活発な売買は手控えられるだろうが、心理的な支持線となる26500円辺りでの底堅さかから押し目買い意欲が意識されてくるようだと、コア銘柄への物色にもつながろう。
そのほか、政策に絡んだテーマ株物色も活発しているが、過熱感からの利益確定も意識されやすく、値動きの荒さには注視しておきたい。
ただし、需給状況は良好であるため、押し目狙いとなろう。
■ACCESS、3Q営業損失 赤字拡大▲25.41億円ACCESS (T:4813)は2021年代3四半期決算を発表。
売上高は前年同期比6.4%減の47.75億円、営業損失は25.41億円(前年同期は10.76億円の赤字)となり赤字幅が拡大している。
引き合いは徐々に増加している一方で、依然不確実性の高い状況を背景とした顧客企業における投資の抑制や案件の延期などが影響している。
未定としている通期計画については据え置いている。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(26817.94、+350.86)・1ドル104円20-30銭・日銀のETF購入・米経済対策への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・KDDI (T:9433)料金見直し示唆、au値下げは明言せず・ソフトバンク (T:9434)KDDIとソフトバンク、ブランド間乗り換え手数料を見直し・武田薬 (T:4502)30年度売上高5兆円、欧米・中国で市場拡大・花王 (T:4452)新中計、25年売上高1兆8000億円、高付加価値品を拡大・トヨタ (T:7203)ミライ第2世代、生産能力10倍に・クボタ (T:6326)イスラエル新興に出資、果樹の画像診断技術導入・富士電機 (T:6504)千葉に新棟、パワエレエンジ部門集約、きょう稼働・ローム (T:6963)中国車部品社と実験室、SiCパワーデバイス技術開発・アステラス製薬 (T:4503)米社と提携、腫瘍溶解性ウイルス開発・メニコン (T:7780)中国にオルソレンズ工場、年産10万枚・カネカ (T:4118)原薬製造を受託・日立金属 (T:5486)アモルファス鉄心材を量産、配電用変圧器向け・三菱ケミカル (T:4188)米にMMAモノマーの新工場、10億ドル投じ25年稼働☆前場のイベントスケジュール・特になし
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