16日のドル・円は、東京市場では103円72銭から103円41銭まで下落。
欧米市場では、103円26銭まで下げた後、103円92銭まで反発したが、103円42銭で取引終了。
本日17日のドル・円は、103円台で推移か。
米長期金利は上げ渋っていることから、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性がある。
12月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で金融政策の現状維持が決定された。
月額1200億ドル規模の国債購入プログラムについても変更はなかった。
ただ、市場参加者の間からは、「新たな財政支援策が実施され、長期金利が一段と上昇した場合、国債購入は増額される」との声が聞かれている。
米国経済は2021年後半にかけて正常化に向かうとの市場の見方は変わってない。
今回のFOMC経済予測では、2021年の経済成長率や失業率の見通しは9月時点から、やや上方修正されており、ワクチン接種拡大が経済に与える影響などが考慮されたとみられる。
2021年の米国経済見通しについて強気になれる状況ではないものの、経済活動が順調に拡大すれば、雇用情勢はさらに改善し、米国経済が再び失速する可能性は低下するとみられる。