23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:ナスダックの上昇に対する安心感からハイテク株が日経平均の下支え
- ■日本オラクル、2Q営業利益10.0%増 330億円、コンセンサスの範囲内
- ■前場の注目材料:日本精工、中国に新工場、風力向け大型軸受増産
■ナスダックの上昇に対する安心感からハイテク株が日経平均の下支え23日の日本株市場は前日の下げに対する自律反発が見込まれよう。
22日の米国市場ではNYダウが200ドルを超える下落となる一方でナスダックが反発。
議会が追加経済対策を可決し法案成立が確実になったことは好感されたが、12月の消費者信頼感指数が予想外に大幅悪化したほか、11月中古住宅販売件数も前月から減少し景気回復に懸念が広がった。
疾病管理予防センター(CDC)は新型コロナウイルス変異種がすでに国内にも存在する可能性を指摘し、懸念がくすぶっていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の26555円。
円相場は1ドル103円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになろう。
NYダウの下げは重石となろうが、ナスダックの上昇に対する安心感からハイテク株が日経平均の下支えとして意識されやすいだろう。
また、日経平均は足元の調整でトレンドが悪化しつつあるが、26500円での底固めがみられるようであれば、仕掛け的な売りも出しづらくなりそうである。
もっとも、市場参加者が限られていることもあり、リバウンド狙いの買いも限定的であろう。
先物市場においても短期的な資金が中心であるため、反対売買も早く、買い先行後は次第にこう着感が強まりやすいところではある。
ただし、短期資金といった側面からは、売り仕掛け的な動きが出てくるようであれば、その後のリバウンドを狙った押し目狙いのスタンスといった形。
また、昨日下げが目立っていたマザーズ銘柄ではあるが、ハイテク主導によるナスダック指数の上昇が安心感につながる可能性はある。
また、IPO銘柄から大きく物色が広がりづらいものの、米アップルが自動運転技術の開発を進めているとの報道も伝わるなか、テーマ性のある銘柄などへは先行きを見越したやや中長期目線での資金流入も意識されやすいだろう。
■日本オラクル、2Q営業利益10.0%増 330億円、コンセンサスの範囲内日本オラクル (T:4716)が発表した第2四半期業績は、売上高が前年同期比2.8%増の1002.46億円、営業利益が同10.0%増の330.67億円だった。
コンセンサス(315億円程度)の範囲内であろう。
クラウドライセンス&オンプレミスライセンスについては、大型から中堅、小規模に亘る様々な案件を引き続き獲得。
コンサルティングサービスにおいて、オンプレミス環境からIaaS・PaaS環境への基盤移行、ERPクラウドを始めとするSaaSとの連携案件など、複合型案件が順調に推移している。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(30216.45、+37.40)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米経済対策への期待・海外のコロナ向けワクチン接種開始・日本精工 (T:6471)中国に新工場、風力向け大型軸受増産・日産自 (T:7201)追浜2直回復、新型ノートで高稼働・三井住友 (T:8316)中小向け業務デジタル化、基盤提供・トヨタ (T:7203)MaaS車両の開発加速、実用化前倒し・トヨタ (T:7203)英仏工場停止早まる、来月4日まで・ホンダ (T:7267)印4輪工場閉鎖、第2工場に生産集約・ソフトバンク (T:9434)月2980円の新ブランド、ドコモ対抗、既存プランも料金改定・大興電子通信 (T:8023)作業現場の密を可視化・KDDI (T:9433)研究拠点を新設、国内外企業と連携・NTTデータ (T:9613)クラウド「サービスナウ」、専業組織を来月新設・大幸薬品 (T:4574)クレベリン拡販、ECサイトなど活用・ペプチドリーム (T:4587)武田薬品とPDC開発で共同研究、神経筋疾患領域・帝人 (T:3401)溶剤系セパレーターの上海エナジーと連携、安全性高い製品生産・日本製鉄 (T:5401)欧ミタルと米に電炉新設で契約☆前場のイベントスケジュール・特になし
<ST>