24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:短期的な値幅取り狙いが中心
- ■クラレ、20/12下方修正 最終損益トントン←150億円
- ■前場の注目材料:トヨタ、都、水素利用で新組織、トヨタなど6社と連携
■短期的な値幅取り狙いが中心24日の日本株市場は薄商いながらも底堅い相場展開が見込まれる。
23日の米国市場はNYダウが114ドル高と反発した。
経済指標は強弱まちまちの結果ながら追加経済対策の成立期待や銀行株の上昇に支えられた。
しかし、トランプ大統領が議会承認の追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性に言及したほか、国防法案に拒否権を発動したことが重石となり上げ幅を縮めている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の26655円。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。
日経平均は前日の上昇で25日線を回復しており、シカゴ先物にサヤ寄せすると5日線レベルでの攻防となる。
海外市場は祝日を控えていることもあり、市場参加者は限られているとみられるが、下値を売り込む流れにもなりづらく、足元での弱含みとなっていた反動から短期筋の買い戻しも出てきやすいところであろう。
もっとも、市場参加者が限られているほか、米国では追加経済対策法案の成立が不透明となっていることもあり、上値追いの流れもなさそうである。
物色は米国市場の流れから金融やエネルギー株への物色が意識されそうだが、短期的な値幅取り狙いが中心であろう。
限られた資金は結局のところはコア銘柄に向かいやすいと考えられる。
また、中小型株についてはIPO銘柄に集中しており、テーマ銘柄などへの物色も限られている。
ただし、資金の逃げ足も速いと考えられるため、いったん動きが鈍った場合の売り集中による乱高下は警戒しておく必要がありそうだ。
その他、レーティングの強気格付けや格上げが出ている銘柄などへは参加者が限られている分、指値状況が薄いこともあり、大きくトレンドが出やすいところでもある。
現時点では、川重 (T:7012)、IHI (T:7013)、夢真HD (T:2362)、エフピコ (T:7947)に強気格付けや格上げが観測されている。
■クラレ、20/12下方修正 最終損益トントン←150億円クラレ (T:3405)は2020年12月期の業績予想の修正を発表。
訴訟関連損失として合計480億円を特別損失に計上しているが、その後の本件訴訟および和解交渉の進展に伴い、改めて合理的な損失の見積りを行い、和解金約170億円を含めて、新たに169億円を特別損失として計上した。
これに伴い、最終損益は従来予想の150億円からトントンに下方修正している。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(26524.79、+88.40)・NYダウは上昇(30129.83、+114.32)・シカゴ日経225先物は上昇(26655、大阪比+175)・1ドル103円50-60銭・VIX指数は低下(23.31、-0.92)・原油先物は上昇(48.12、+1.10)・日銀のETF購入・米経済対策への期待・海外のコロナ向けワクチン接種開始・トヨタ (T:7203)都、水素利用で新組織、トヨタなど6社と連携・日野自 (T:7205)北米2工場停止、改良エンジン認証遅れ・JR東 (T:9020)西武と包括連携、ワーケーション提供・楽天 (T:4755)携帯契約申し込み、月内に200万件、楽天モバイル社長が見通し・ホンダ (T:7267)4輪車のインド生産集約を発表・伊藤忠 (T:8001)大阪・箕面に新物流施設、23年2月完成・明電舎 (T:6508)電動車向け製品品質管理ノウハウを中国工場に移植・デンソー (T:6902)デンソーなど、果実収穫ロボを開発、2年後めど実用化・サコス (T:9641)建設DXを支援、現場にシステム要員派遣・川重 (T:7012)来春に新会社、廃棄物発電の電力小売り・KDDI (T:9433)本社の座席4割削減・ウシオ電 (T:6925)DI露光装置40%増、新潟で生産体制整備☆前場のイベントスケジュール・豪・NZ・英・仏・米・カナダの株式市場は短縮取引予定
<ST>