ドル/円
正午現在 86.97/00 1.2961/62 112.73/78
午前9時現在 86.75/79 1.2938/41 112.23/29
NY17時現在 86.75/79 1.2946/48 112.16/22
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[東京 20日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点か
ら小幅高の87円付近。連休明けの東京市場では一時87.14円まで上昇した。久々の
円高水準とあって国内輸入企業などの実需筋が円売りに動いたこと、中国株が1%を超え
る上昇となりアジア株の下げが限られたことなどが円売り戻しの手掛かりとして指摘され
ている。
ドルは朝方の86円半ばから87円前半へじりじりと上昇。仲値で輸入企業が円売りに
動いたことに加え、アジア株が全般に底堅い動きとなったことで短期筋の円売り戻しが出
たという。ドルは16日海外市場でつけた8カ月ぶり安値の86.23円から1円弱の切
り返しとなった。
円は他通貨に対しても下落。ユーロ/円は朝方の安値112円前半から後半へ、豪ドル
/円は同75円前半から76円前半へ上昇した。市場では、一部国内投資家の買いを指摘
する声もあった。
一方、ユーロ/ドルも1.29ドル前半から後半へ、豪ドル/米ドルも0.86ドル半
ばから0.87ドル半ばへ上昇するなど、ドル安も同時に進んだ。中国株の上昇などを背
景とする「リスク選好のドルと円の売りの側面が強い」(外銀)ものの、「上値に控える
ストップロスを狙った短期的な動き」(都銀)と、短期筋の一時的な動きが主因だったと
する声もあった。
<日銀はドル85円で「行動」検討かと米紙報道、当局の姿勢に関心>
米ウォールストリート・ジャーナル紙は19日付の電子版で、日銀に近い筋の話として、
ドルが85円付近で数カ月程度推移し続ければ、経済に悪影響を及ぼす可能性があるとし
て、その際は追加的な緩和策導入など日銀が「何か(のアクションを)起こすだろう」と
伝えた。18日には英フィナンシャルタイムズ紙が、アナリストの見方として85円割れ
で為替介入の可能性を伝えるなど、市場では円高に対する当局のスタンスに関心を寄せる
声が増えている。
(ロイター 基太村真司記者)