[東京 15日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.02/04 1.2125/29 133.43/47
午前9時現在 110.03/05 1.2120/24 133.37/41
NY午後5時 110.06/08 1.2118/20 133.39/43
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.06/08円)に比べてほぼ同水準の110.03円付近で推移している。前日の海外時間に米長期金利が上昇したことでドル買い/円売りが進行。ドルの上昇一服後はもみあう展開となり、ドル/円は110円台で推移した。円売りの流れが波及し、クロス円で円安圧力が強まる展開となった。
午前の取引では一時110.15円の高値を付け、6月4日以来の高水準となった。ただ、FOMC(連邦公開市場委員会)を控え様子見姿勢も強まった。
米10年債利回りは現在、1.48%台半ばで推移。前日の海外時間からは小幅に低下している。
市場では、「ドル/円相場はドル上昇の流れだが、他の主要国通貨に対してドル買いがそこまで進んでいるようではなさそうだ」(外為どっとコム総研・上席研究員、神田卓也氏)との指摘が聞かれた。
ユーロ/ドルは1.2126ドル付近で一進一退、英ポンド/ドルは1.4118ドル付近でもみあうなど、積極的にドルが買われる雰囲気はみられない。
また、ドル/円を中心に円売りの流れが他の主要国通貨にも波及し、「クロス円では円が弱い地合いとなっている」(国内信託銀行)との声も聞かれた。ユーロ/円は133.43円付近、英ポンド/円は155.34円付近、豪ドル/円は84.88円付近と、いずれも昨日から上昇した。
ただ、円売りの動きは「FOMCを前にポジション調整をするフローがあったのではないか」(神田氏)との声も聞かれ、円売りが長期的に継続するかは不透明だという。
他の主要国通貨では、英ポンドに関心を寄せる声が出ていた。英ポンド/ドルは1.4118ドル付近で推移し、昨日から小幅に上昇。
ジョンソン英首相は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する制限措置の解除を1カ月間延期すると発表した。インドで最初に見つかった新型コロナ変異株「デルタ」の感染拡大により、措置を講じなければ数千人が死亡する恐れがあると警告した。
市場では、マーケットは既に制限措置解除の延期を織り込んでいたとの指摘が聞かれたほか、「英国は新型コロナのワクチン普及率が高いため、さほど警戒感が高まっているわけではなさそうだ」(FX会社関係者)との見方も出ていた。