[ソウル 15日 ロイター] - 韓国疾病予防管理庁(KDCA)は15日、国内で新型コロナウイルスの新規感染者が1600人報告されたと発表した。前日記録した過去最多の1615人から小幅減少した。
感染拡大を受けて金富謙首相は14日、ほぼ全土を対象に感染防止のためのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)規制を15日から強化すると発表した。
これまで主に首都ソウルとその近郊を中心に広がっていた感染は、首都圏外にも拡大している。
感染者は累計17万3511人、死者は2050人となった。少なくとも1回のワクチンを接種した人の割合は30.8%にとどまっている。
また、ソマリア沖のアデン湾に派遣されている韓国海軍の駆逐艦で感染が確認されたことも、文在寅(ムン・ジェイン)政権にとって痛手となっている。同駆逐艦の乗組員は約300人。
聯合ニュースによると、このうち陽性判定を受けたのは6人で、ほか80人前後も何らかの症状を示しているという。乗組員でワクチン接種を受けた人はいない。
大統領府の報道官によると、大統領は感染阻止と感染者救護のため、緊急機材を備えた医療専門家を現地に派遣するよう命じた。