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前場に注目すべき3つのポイント~政策テーマに関連した循環物色や業績面を手掛りとした個別物色に~

発行済 2021-10-12 09:10
更新済 2021-10-12 09:15
© Reuters.

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12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:政策テーマに関連した循環物色や業績面を手掛りとした個別物色に
■コスモス薬品、1Q営業利益 85.56億円、コンセンサスを若干下回る
■前場の注目材料:ニチコン (T:6996)車載コンデンサー増産、今期100億円投資


■政策テーマに関連した循環物色や業績面を手掛りとした個別物色に

12日の日本株市場は、やや売り優勢ながらも底堅い相場展開が見込まれる。
11日の米国市場はNYダウが250ドル安だった。
買い先行で始まったものの、コロンバスデーの祝日で債券市場が休場で買いが続かず、さらに、金融機関による2021年、22年度の成長率見通し引き下げが嫌気され下落に転じた。
NY原油先物が7年ぶり高値で引け、商品価格の上昇を背景としたインフレ懸念も根強く、引けにかけて下げ幅を拡大した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の28475円。
円相場は1ドル113円30銭台で推移している。


シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや売り先行で始まることになろう。
ただし、前日までのリバウンドで日経平均は上値抵抗の75日線を捉えており、いったんは戻り売りも意識されやすい水準。
また、米国では金融機関による2021年、22年度の成長率見通し引き下げが嫌気されたものの、既に昨日の時点で伝わっていたこともあり、売り圧力が強まる展開にはならないだろう。
そのため、売り一巡後の底堅さは意識されそうである。


また、昨日の東証1部の売買高は11億株台に減少していた。
市場参加者が限られるなかで先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況になりそうだが、先週までの下落で需給調整は一巡していると考えられるほか、8月下旬からの上昇部分を帳消しにしたことで仕切り直しのスタンスに向かわせやすい。
今回の下落局面では「岸田ショック」とも言われているものの、改めて政策期待が高まる可能性があるだろう。


そのため、日経平均は75日線水準での強弱感が対立しやすいと考えられるものの、利食いに押される局面においては押し目狙いのスタンス。
NT倍率は14.30倍水準でやや荒い動きを見せており、グロース、バリューといった物色の動きは定まっていないものの、こう着ながらも底堅さが意識されるなか、政策テーマに関連した循環物色は見られそうだ。
また、今後本格化する決算に向けて、業績面を手掛りとした個別物色の動きも強まってくる可能性はありそうだ。



■コスモス薬品、1Q営業利益 85.56億円、コンセンサスを若干下回る

コスモス薬品 (T:3349)は第1四半期決算を発表。
売上高は1894.09億円、営業利益が85.56億円だった。
コンセンサス(90億円程度)を若干下回る。
出店戦略は、自社競合による一時的な収益性の低下も厭わず、新規出店を行った。
また、新商勢圏への店舗網拡大を図った。



■前場の注目材料

・11日の日経平均は上昇(28498.20、+449.26)
・1ドル113円30-40銭
・大型経済対策への期待
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・ニチコン (T:6996)車載コンデンサー増産、今期100億円投資
・東芝 (T:6502)中計発表来月に延期、社外取の選考難航か
・富士通 (T:6702)東大病院と臨床研究、AIで心臓の異常推定
・ENEOS (T:5020)再生エネ発電大手JREを買収、2000億円
・ヤマハ発 (T:7272)電動カートで高齢者の健康増進実証、千葉大と連携
・ブリヂストン (T:5108)埼玉・上尾製造所を23年末閉鎖


☆前場のイベントスケジュール


・特になし

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